加賀百万石!伝統と文化の石川県

「○○さん、おる?」(○○さん、いる?)
「おらんが、いんぎらぁ〜っとしまっし」(いないけど、ゆっくりしていきましょう)
「じゃあ、ここに車置いといてもいいけー?」(じゃあ、ここに車置いておいてもいい?)
「うん。邪魔ないよー」(うん、大丈夫だよ)
(参考えんめさんのブログ石川弁のべんきょ。)
加賀百万石で有名な石川県。私の卒業旅行先はその石川県であった。
当事、海外に行く学生もいた中でなぜ私が石川県を選んだかというと、
貧乏だったからである。
いや、もとい。加賀友禅をはじめとする歴史のある伝統工芸と情緒ある金沢城下町と、どこまでいっても青い海と白い砂浜が続く千里浜を見たかったからである。
金沢に二泊した後、和倉温泉の加賀屋の隣にあるホテルニュー和倉(名前に比べ全然新しくなかったが)に泊まった。そこは風呂がなかったので、加賀屋に一度だけ風呂に入りにいったことがある。
正直、びっくりゃこいた!あら、失礼、びっくりした。
この旅館(ホテル)玄関に入ると女中さんが数十人、ずらりと並んでお出迎えしてくれるし、館内には琴の音が流れ、なんと小川まである。天を見上げると金箔で飾ったゴージャスな吹き抜けとともに巨大なエレベーターが聳え立つ。
世の中にこんな煌びやかな世界があっていいのか。
私は22歳にしてこの世の中に思い残すことはないと思ったものだ。
だから、私の石川県のイメージはこの金箔と加賀屋のイメージである。
今日のさくちゃんは何位だ〜人気blogランキング
石川県といえば輪島塗、久谷焼、加賀友禅、蒔絵、金箔、桐工芸などの伝統工芸、勧進帳などの歌舞伎、お能や茶道などの文化芸能、羽二重もち、かぶらずし、金箔せんべい、金箔茶、金箔飴、ズワイガニなどの食べ物、兼六園武家屋敷跡、和倉温泉、千里浜、恋路海岸、気多(けた)神社、金沢大学、UFOの町コスモアイル羽昨、北國新聞、金沢百万石祭り、松井秀喜の母校星陵高校と彼のCMで有名な小松製作所、回転寿司の回転ベルトで有名な北日本カコーなどが思い浮かぶ。
ここが平成14年放映されたNHKの大河ドラマ利家とまつ〜加賀百万石物語〜」の舞台になったことは周知の事実である。
石川県出身の有名人には前田利家、元内閣総理大臣阿部信行、林鉄十郎、森義朗、哲学者西田幾多郎民俗学者折口信夫、料理人道場六三郎、作家泉鏡花徳田秋声室生犀星桐野夏生盲導犬クイールの一生の石黒謙吾、漫画家永井豪わたべ淳、俳優鹿賀丈史吉田日出子塩谷瞬田中美里、タレントのダンディ坂野嘉門洋子米田奈美子、テレ朝の徳永有美
スポーツ界では元横綱輪島、出島ヤンキース松井秀喜、プロゴルファー山岸良兼らがいる。
石川県を題材にした作品には三島由紀夫の「美しい星」井上靖の「北の海」五木寛之の「朱鷺の墓」東野圭吾の「結婚報告」半村良能登怪異譚」等がある。
映画作品も多数有り、辻仁成監督の「千年旅人」、森田芳光監督の「黒い家」、大森一樹監督の「恋する女たち」、佐藤純彌監督の「野生の証明」、野村芳太郎監督の「砂の器」「ゼロの焦点」などがある。
ドラマでは竹内結子藤木直人のNHKの朝の連続テレビ小説「あすか」には能登、輪島が出ていたし、中居正広君の砂の器で主人公和賀英良が幼き頃過ごしたとされたのは石川県上沼郡大畑村である。
また和久井映見岸谷五朗の「妹よ」や中村俊介の「浅見光彦の金沢殺人事件」、松嶋菜々子内田有紀竹野内豊の「氷の微笑」にも金沢は出てきている。
(すべて敬称略)
石川県は、南は白山を源に発する手取川による肥沃な加賀平野、北は日本海に突き出た能登半島県都金沢は日本でも有数の城下町で、歴史の面影を残す一方、近代的な街づくりが進んでいる。
海の幸、山の幸に恵まれた豊かな県であったため、その県民性はのんびりしたお坊ちゃん気質があるという。
大きくは加賀(金沢市小松市)と能登七尾市・玖珠市)に分かれる。
能登地方は南部の加賀に比べて保守的であり、開発が遅れていて消極的だが、「能登はやさしや草木まで」というくらい人柄は誠実で信義に厚く、加賀地方はおっとりしていて上品だが、権力に弱く、決断力はあまりないといわれている。
(つづく)