天下分け目の岐阜県

岐阜(美濃)を制するものは日本を制す。
かつて関が原の合戦をはじめ、多くの戦乱の地となったのが美濃の国。
私の大学時代の親友M君の故郷でもある岐阜県を今日は紹介したい。
その前にM君について若干紹介したい。
彼は今某一流メーカーの品質保証チームのリーダーをしている。
その優秀な彼の特徴は「軽さ」にある。
「軽い」からといって中身がないなんていってはいけない。ここでいう軽さとは誰にでも合わせられる柔軟性と要領の良さを「心の軽さ」といって表現している。
その彼はかつて、応用科学を学びIT関係企業に就職したにも係らず、「ブログ」という言葉は知らず、「ブログ、何よそれ、ようわからん」といい、
博士の愛した数式で出てくるオイラーの公式について尋ねると、「みんなレベルが一緒(おい等)」と恥ずかしげもなくおやじギャグを飛ばす。
もうじき誕生日を迎える男、M君○○歳。
そんな彼も私の友人の中で数少ないストレート卒業組(どういう友人なんじゃい)であり、コンピュータに疎くとも企業の中堅としてしっかり仕事をしている。
こんな人当たりが良くて要領がいい人が岐阜県民の特徴なのだろうか。
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岐阜県といえば、、長良川金華山下呂温泉、飛騨高山、岐阜城関が原、合掌造りの白川郷、養老の滝、木曽三川恵那峡長良川の花火大会、高山祭り、高山ラーメン飛騨牛、五平餅、栗金団、富有垣、黄金色の木目が美しい漆器、飛騨春慶をはじめ美濃和紙、美濃焼き、岐阜提灯一位一刀彫、関市の刀鍛冶などが有名である。
大垣市松尾芭蕉奥の細道」の結びの地でもある。
岐阜県を舞台にした作品には島崎藤村の「夜明け前」、映画井上芳夫監督の「高校三年生」、本広克行監督、オダギリジョー鶴田真由主演の映画「サトラレ」、高野志穂主演のNHK連続テレビ小説「さくら」などがある。
長野県にゆかりのある作品としては、山本薩夫監督大竹しのぶ主演のあゝ野麦峠」。この作品は明治中期、長野県岡谷市にある製系工場に、岐阜県飛騨地方から 野麦峠を越えて働きに出た少女達の姿を描いている。
また、岐阜県を歌った曲も多く五木ひろし長良川艶歌をはじめ、美川憲一柳ヶ瀬ブルース竜鉄也奥飛騨慕情、野口五郎の私鉄沿線などがある。
岐阜県出身の有名人といえば、戦国の武将斎藤道三明智光秀、作家島崎藤村(旧長野県山口村)、坪内逍遥北川悦吏子堀江敏幸、ファッションデザイナー漫山本寛斎、漫画家「Dr.コトー診療所」の作者山田貴敏、映画監督篠田正浩、元NHKアナウンサー草野満代
歌手のさとう宗幸黒夢清春野口五郎、タレントの熊田曜子、Mr.マリック、俳優の伊藤英明岡田義徳岡田奈々田中邦衛、中条きよし、酒井敏也細川茂樹、お笑いの神無月、清水ミチコ
スポーツ選手ではマラソン高橋尚子、プロレスラー橋本真也、元西武監督森祇晶、元中日監督高木守道、西武の和田一浩らがいる。
岐阜の由来は織田信長がつけたといわれ、「岐」の字は中国の「岐山(きざん)」からとり、周の文王が立って800年の太平の礎を築いたことにちなむ。「阜」は孔子の生誕地「曲阜(きょくふ)」からで、ここが太平と学問の地であるようにとの願いが込められているという。
日本の真ん中に位置する岐阜県
長良川木曽川揖斐川(いびがわ)に囲まれた肥沃に土地を目指して古くから戦が絶えず、壬申の乱から戦国時代の関が原の戦いまで、冒頭の「美濃を制する者は天下を制す」といわれるように、天下とりの場所ともなっていた。
こんな岐阜県人はよそ者への警戒心が強く、表面上は柔和だが内面は保守的、閉鎖的。金銭にシビアな合理主義者が多いという。
岐阜県は大きく、美濃と飛騨に分かれ、美濃地方は昔から交通の要衝で東西の文化が行き交ったため、社交的で人当たりがいい反面、「輪中根性」と呼ばれる自分たちさえよければいいという身内意識を持っているという。
昔「美濃かたり」といわれたほどしたたかで打算的面もあるらしい。
飛騨地方は周りを深い山々に囲まれた山間地で、素朴でとっつきにくい面もあるが勤勉な努力家。白川郷に代表されるように地域の結びつきは強く、相互扶助の精神、お互いに助け合っていく精神が今なお残っている。
(つづく)