愛と死を見つめて第1夜マコ甘えてばかりでごめんね

まこ。甘えてばかりでごめんね
みこはとっても 倖わせなの はかないいのちとしった日に 
意地悪いって泣いたとき 涙をふいてくれた・・・まこ

http://www.biwa.ne.jp/~kebuta/MIDI/MIDI-htm/Ai_to_Shi_wo_Mitsumete.htm
父が口ずさむ青山和子さんの愛と死をみつめての名曲。
大島みち子さんと河野実さんの書簡集を「越後つついし親不知」をドラマ化した作品「愛と死をみつめて」が今晩42年ぶりに復活する。
軟骨肉腫に冒されていたミコとマコの物語。
当時、山本學さんと大空真弓さんが演じて大ヒットした作品を今夜は草なぎ剛君と広末涼子さんが演じる。ドリカムの中村正人さんと犬童一心監督で綿密な打つ合わせをしたという「愛と死を見つめて」も楽しみだ。

物語はマコ(草なぎ剛)が木曾駒ケ岳を登ることからはじまる。
山頂から眼下に雲をのぞむ空はまるで「いじわるな神様がくれたもの」の表紙のように美しく、そして切なかった。
長野県の伊那でマコは高校生活を送っていた。信州の山猿と都会のお嬢さんの出会いは意外に60年代の阪神の名外野手として活躍した並木輝男であった。
結婚後、広末涼子の演技を初めて見たが、溌剌としていて初々しい。草なぎ剛君の朴訥とした雰囲気とあいまって良い感じだ。
二人は文通していたのだが、その文通が途絶える。河野(草なぎ剛)は心配で、信濃寮で共同生活を送る滝沢(池田努)とともに大阪に出る。
妹の比佐子(市川由衣)と一緒に縁日であったミコ(広末涼子)の姿は切ない。河野にわざとつめたくあたる。彼女は自分の病気のことどこまで知っているのだろう。
「先生、嘘つくの下手」
担当医の重光(ユースケサンタマリア)は演技はなかなかいい。
西田佐知子の歌う「アカシアの雨がやむとき」私にはわからない。
犬童一心監督は映画タッチで強く感じたのだが、登場人物の心理描写がとても下手だ。ミコがなぜ手紙を書かなくなったのか、ミコとマコの二人が手紙だけで強く心が結ばれているか、ミコの病状が悪くなっていく描写などが足りないので、見ている人にミコとマコの悲しい想いが伝わってこない。
原作が名作なだけにもったいない。
ということで我家のチャンネルは妻に「女王の教室」に変えられてしまった。
天海祐希という役者はすごい。
再び戻って、病院のベットで見詰め合う二人。草なぎ君のたどたどしいキスは良かった。ミコが裸で泣きながら抱き合うシーンは悲しさが伝わってくる。