ひとつのことを続けるということ

昨日はおなかの調子が悪かったので、たまっていたメルマガをいくつか読んだ。
その中で祐樹せつらさんの6単語英会話は面白かった。
私の英語は受験英語で話すのはからきし苦手だ。
昔、会社の研修で海外に行かせたもらったとき、年少者の私はマクドナルド(私はそのとき初めてアメリカにもマックがあること知った。というかアメリカはマックの本場であった)に牛乳を買いに行ったことがある。
ミルク。このたった3文字が通じなかった。
仕方ないので、全員分の珈琲を持ち帰った私に周囲から冷たかった。
「これでも英検3級だぞ」そのとき心の中でこうつぶやき、無言のプレッシャーの中で私は一等体を小さくしていた。
後で知ったが、英語ではミルクではなくメルクと発音するそうである。
でも良く考えれば、メニューを指して「this one」といえばいいだけである。
このように私は英会話というと、どうしても「日本語から英単語に訳し、それを英文法にして話す」と考えてしまいがちだ。しかし、同じアジアでもフィリピンやタイの子供達は実に簡単に英会話を話す。
なぜだろうか。
祐樹せつらさんは英語は難しく考えず、場面に応じて呪文を唱えるように覚えるのが、一番の上達の鍵であるといっている。

あなたが英会話を話せないのは魔法使いなのに呪文を一つも唱えてないから。
英単語の意味がわからなくても、使い方を知っていればそれだけでいい。

この2文はなるほどと思った。
更に英会話の習得方法を経験値とか、ギラ、メラなんてドラクエの呪文に例えて説明しているところが私につぼにヒットした。
英語は習うより慣れろ。何か好きなジャンルを絞って映画でも音楽でもいいからその作品を徹底的に見て、聞いて、自分の好きな台詞を覚えることが英語上達の鍵であると。
好きなジャンルを絞って徹底的にやる。この言葉が印象的であった。
病気が治ってきて、普通の日常生活を送れるようになると、あれもこれもとやりたい欲が出てくる。相田みつを先生の話ではない。私自身の話である。
ひとつのことでもいいから徹底的にそのことをやり抜く。簡単なようで一等難しい。
どうでもいいものはどうでもいいんだよ。
いちばん大事なことに一番大事ないのちをかけてゆくことだ。
これがなかなかできないんだなあ。