オリンピックフィギアスケート トリノの妖精たち

中居正広トリノオリンピック2006を見ている。
佐野稔さんの解説は面白い。彼はコメディアンの才能がある。
それにしても安藤美姫村主章枝荒川静香と日本の妖精たちはすごい。プレッシャーにも負けず安藤8位、村主4位、荒川3位とよくがんばった。
バックに小田和正さんのまっしろが流れているのもいい。
戦場のクリスマスにのせた安藤美姫の演技は最初のコンビネーションジャンプの失敗もあったが、会場を一体化した渾身の演技は観客を魅了した。
美姫色のメダルを取れればいい、そう望んだ演技には国内予選のときの不安げな表情はなかった。その達成感は最後の安藤美姫の笑顔が物語っている。
失敗もあったが、何かひとつの物語を見終えた爽快感が彼女の演技にはある。
ただ、あの衣装だけはいただけない。
ワダエミだかワタナベエミだか知らないが、あれでは地味すぎて、安藤美姫の持ち味である華麗さがでてこないような気がした。
そしてロシアのスルツカヤが出てきた。彼女は童顔で優しそうな顔立ちだが、気が強く心臓病にかかり薬漬けになりながらも、金メダルをとるまでスケートをやめないといってオリンピックに望んでいる。
トリプルフリップ、ドーナッツスピン、ビールマンスパイラル。彼女もすごい。
フィギアスケートのおかでで妙な英語を覚えてしまった。
2004年の世界チャンピオンがショパンの幻想即興曲とともに荒川静香が現れた。赤地にまっすぐ伸びた白の衣装はどこかの国の女王様を連想させるようにかっこいい。
スパイラルシーケンスを含む4つのレベル4をやってのけるあたり、彼女の気持ちの強さが現れている。朝昇龍お気に入りの選手だけある。
最後は悲歌/トカオリージャにのせて村主章枝が出てきた。彼女の魅力は豊かな表現力だ。コンビネーションジャンプに可憐なステップ、得意のスピンを決めた良い演技だった。
しかし、アメリカのコーエンはすごい、スピード感といい、顔の表情といい、技のきれといい、すごい、すごすぎる。孔雀が舞っているようだった。
ショートプログラムはこれで終わったが次のフリーが楽しみである。
追伸
プレッシャーをはねのけ、私は私を超えられる。
今回一番得をしたのはトヨタとチョコレートの明治ではなかろうか。