今日も雨じゃない 長崎県
アアアア、長崎は今日も雨だった♪
父が前川清（内山田洋とクールファイブ）が好きだったので、私にとって長崎は雨の街という印象があったが、実際はさわやかに澄み渡る空の町であった。
鎖国の江戸時代、唯一の貿易港だったため異国情緒溢れる街である。
長崎といえば、カステラ、長崎ちゃんぽん、皿うどん、からすみ、トルコライス、天日塩、ハウステンボス、オランダ坂、有馬晴信と島原の乱、出島、原爆、戦艦武蔵、雲仙普賢岳、壱岐対馬、干拓の諫早湾とムツゴロウ、ランタン祭り、ジャパネットたかだなど実にいろんなものが思い浮かぶ。
キリンの一番搾りのＣＭで佐藤浩市さんがおいしそうに出している「鯛の塩釜焼き」は長崎では結婚や還暦などお祝いの席で供されるそうだ。
佐世保バーガーが有名だが、日本でハンバーガーが生まれたのも長崎県である。
長崎出身の有名人には作家の村上龍、立花隆、漫画家柴田亜美、岩谷テンホー、内田春菊、蛭子能収、ゴットサイダーの巻来功士、歌手さだまさし、美輪明宏、福山雅治、俳優役所広司、原田知世、アナウンサーの草野仁、プロレス界では古くは力道山、ビューティペアの長与千草、国会議員の大仁多厚、野球では日本ハムの新庄剛志、ソフトバンクから大リーグに行った城島健司、阪神の下柳剛らがいる。（敬称略）
サッカーで有名な国見高校は長崎県であり、OBには三浦淳浩、大久保嘉人、平山相太などそうそうたるメンバーがいる。
さだまさし原作の解夏*1の舞台は長崎であり、海が見え、たくさんの坂のある街並みがある主人公高野隆之*2の実家が思い浮かぶ。
私が長崎といってまず浮かぶのはその独特の食文化である。
長崎県はさまざまな国の食文化を融合させ、独自の食文化を作っている。
たとえば、長崎ちゃんぽん。
ふんだんにのった野菜や魚介類、豚骨をベースにした自然のままのコクのある風味がおいしいラーメン。
この長崎ちゃんぽんのルーツは明治30年代に、陳平順という中国人が貧しい中国人留学生のために安くて栄養のあるものを食べさせようと、野菜くずや肉の切れ端などを炒め、中華麺を入れスープで煮込んみボリュームたっぷりの料理を作ったのがはじまりである。
名前の由来は
1.中国、福建省の方言で簡単な御飯の意味の、喰飯（シャンポン）が訛った。
2.ポルトガル語の「チャンポン（混ぜる・混合するの意味）」が訛ったもの。
3.当時の中国人の呼び方である「チャン」と日本人の「ポン」を取ってチャン＋ポンと名付けた。
と諸説がある。
このほかにもピラフ、スパゲティ、トンカツの３つの味を楽しめるトルコライスや長崎ちゃんぽんのあげそば版長崎皿うどん、豪勢な卓袱料理や長崎雑煮、東坡煮（とうばに）などおいしいものがたくさんある。
南蛮文化の影響か味付けがちょっと甘いのが長崎料理の特徴である。
ポルトガル、オランダ、中国など異国の食文化と日本の食文化が見事に織り交ぜ独自の食文化を築き上げた。
異国文化を融合して洗練した新しい文化を築いたというのが私の長崎の印象である。
長崎の歴史を紐解くと、元亀元年（1570）キリシタン大名で知られる大村純忠がポルトガル船との貿易のため長崎の入江を開港した。これによりもとはひなびた漁村でしかなかった長崎が一躍、世界の歴史に登場するようになった。
その後、慶長19年（1614）キリスト教の流布に警戒を強めた江戸幕府は禁教令を発令。寛永14年(1637)島原の乱がおこり、キリスト教は弾圧され、寛永13年（1636）オランダとポルトガルに限り長崎出島での貿易が許可された。
以後、鎖国時代唯一の世界に開かれた窓として、経済的･文化的に独自の繁栄と特殊な位置を占めるようになったのが長崎県である。
こんな長崎県人は伝統にこだわらず、新しいものや珍しいものに興味を持ち、来るものは拒まずで受け入れてくれる開放的な県民性を持つという。
おおらかで積極性には欠けるが、善良な人が多く他県の人はとけこみやすい県といえるだろう。犯罪発生率最低と数値の上でも日本一安全な県ともいえる。
その長崎県人と付き合うには、相手から積極的に話しかけることはないので、こちらからどんどん話しかけよう。
その際、反キリスト教の話はやめておいた方がいい。
歴史的背景から今なおキリスト教の信仰が深い人もいる。
また長崎と佐世保は仲が悪いと聞くのでどちらか一方を褒めるのもやめた方が賢明だ。
しかし、それほど深く考える必要はない。
稲佐山の夜景を見ながら新しい食文化でも語ってみよう。
なんといっても彼らは開放的ないい人が多いから陽気に付き合おう。
長崎の県花：雲仙ツツジ（ミヤマキリシマ）／県木：ヒノキ、椿／県鳥：オシドリ／県魚：たくさん／県獣：九州シカ
長崎県の歌 わがふる里長崎県の歌「南の風」
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