西遊記 第3巻夢の国の感想

チャラン、チャラン
鈴の音とともに孫悟空香取慎吾)のこの言葉が鳴り響く。
「天国へ行きてえか。それとも地獄へ行きてえか」
既にドラマ西遊記水戸黄門のようだ。
この鈴の音を聞かないと月曜の夜は寝心地が悪い。
今回は夢を食べる獏のお話だったが、私は番組を見ながら、
「夢は覚めなければ、それが現実になる」
という妖怪の言葉が頭の中でこだましていた。
裏画面ではライブドア堀江貴文社長逮捕の報道。
ホリエモンも「株」という現実を食べることで夢を見ていたのだろうか。夢から覚めた今、どんなことを思っているのだろう。」なんてことを考えていた。
「そんな夢はなあ、明日の希望を諦めた奴がやる夢だ」
香取慎吾君の言葉が彼を戒めているように聞こえた。
それにしても香取慎吾君の演技は毎回テンションが高い。
こめかみに皺を寄せながら台詞を喋る慎吾君を見て、力の入れすぎで神経切れてしまわないかと変な心配をする。
慎吾君はTHE 有頂天ホテルのベルボーイのように希望を与える役がよく似合う。
深津絵里さんの三蔵法師も馴染んできた。彼女は幅広い演技をする女優さんだ。
彼女主演の映画『博士の愛した数式』がついに公開された。
今作で初めて母親役に挑戦する彼女の演技も早く見てみたい。
また凛々役の水川あさみさんは回を追うごとに良くみえる。前回、横顔が真中瞳に似ていると書いたが、チャイナドレス姿の彼女は若き日の宮沢りえを彷彿させる。
今後が楽しみな女優さんである。
そして毎回最後に笑わせてくれる老子大倉孝二)。
既に西遊記にいなくてはならない存在である。
私は彼の演技を映画ピンポンではじめてみたが、なかなか面白い。