恋人はスナイパー劇場版の感想

昨日、地元の民放で内村光良恋人はスナイパー劇場版を見た。
お笑いでない、かっこいいウッチャンがそこにいた。
ハ、ハ、ハ
中国拳法を自由に操り、銃口を敵に向けるブラウン管の中のウッチャンはシネマ俳優のように凛々しい。彼は真剣な演技をするとかっこいい。
そうかと思えば、
香港の刑務所から日本に帰れることになった時、何が嬉しいと聞かれ
「納豆が食べられるから。」
なんて答えるところは可愛らしい。不思議な男である。
近々公開される、彼の監督作品「ピーナッツ」も見てみたくなる。
また、水野美紀がマトリクスしているのには驚きを超え、笑いが出てきた。
君塚良一さんと水野美紀さんといえば「交渉人真下正義」を思い浮かべるが、映画もそんな仕上りになっている。
今は亡きいかりや長介さんや竹中直人さん、安部寛さんの演技はしぶい。
田辺誠一さんもいつもの演技で爽やかだ。
そんな中でも一番印象に残ったのは中村獅童さんのキレぶりである。
そこには「いま、会いにゆきます」の秋穂巧や「あらしのよるに」のカブで見せた優しさはなく、裏社会のスナイパーになりきった怖い中村獅童さんがいた。
彼の演技の幅が広いからだと思うが、どちらが素の中村獅童か知りたいところだ。
映画全体の感想はごく普通に面白い。
私は西村京太郎さんの原作「華麗なる誘拐」は読んだことはないが、残念ながら犯人は最初の方に読めてしまう。
見終わった後、スイカズラ(忍冬)の白い花が見てみたくなる、
そんな映画だった。