戦艦大和の国 山口県の場合
「あんたー、はよーいえーかぇーりさん」
沈められるとわかっていても、艦隊特攻に挑まなければならない男たち、そしてそれがわかっていても送り出さなければならない女たち。
男たち、女たちの思いをのせ、今、戦艦大和*1は旅たつ。
映画男たちの大和で話題となったが大和が作られたのが山口県下関市である。
山口県といえば維新の志士の吉田松陰や高杉晋作、伊藤博文をはじめ数多い政治家、俳人の種田山頭火、関門橋、日本三名橋のひとつ錦帯橋、萩焼、食べ物では夏みかんや山口茶(防長茶)、下関のトラフグ岩国寿司、岩国レンコンなどが思い浮かぶ。
有名人では歌手で山崎まさよし、山本譲二、西村知美?、道重さゆり。俳優では松田優作、原田大二郎、山下真司、益岡徹、前田吟、平岡祐太。タレントの田村淳(ロンドンブーツ1号2号)波多陽区、松村邦洋、365歩のマーチや男はつらいよで知られる作曲家の星野哲郎、課長島耕作で知られる漫画家の弘兼憲史、直木賞作家伊集院静などがいる。(敬称略)
未だ山口県=長州藩というイメージが強く、薩摩藩とともに維新の志士たちを動かし新時代を築いた県という印象が強い。
維新の志士で私がまず思い浮かぶのは吉田松陰である。
松下村塾を開き、高杉晋作・久坂玄瑞・桂小五郎・伊藤博文・山県有朋・井上馨など時代を動かすい維新の志士たちを数多く育て、安政の大獄で散っていった。
彼は若き頃、信州松代藩の佐久間象山に師事を仰いだこともあり、長野県人にとってはなじみが深い人物である。
また政治家が多いのもこの県の特徴である。
伊藤博文(初代・第5・7・10代総理大臣)
山縣有朋(第3・9代総理大臣)
桂太郎(第11・13・15代総理大臣)
寺内正毅(第18代総理大臣)
田中義一(第26代総理大臣)
岸信介(第56・57代総理大臣)
佐藤榮作(第61・62・63代総理大臣)
と実に7人もの総理大臣を輩出してきた。
友人T君の母校、日本大学を作った山田顕義も山口県出身である。
この他にも野党では古くは野坂参三や宮本顕治、民主党の菅直人、自民党では総理大臣候補の安倍晋太郎や高村正彦などがいる。
これは山口県人が議論好きで、中央指向が強く、政治的野心が人並みはずれて強いのと、郷土意識が強く、結束して、人材を盛り立て出世させるからだといわれている。
同じ議論好きの長野県人としては妙な親近感を覚えてしまう。
ただ、長野県人が哲学や文学といった思想的なものをテーマにするのに対し、山口県人は国家とか社会、政治など現実的なものをテーマにする。
ゆえに長野県には政治家が育たなく、山口県では育つのだろう。
しかし、逆に見栄っ張りで体面ばかり気になる点や融通が利かず、封建的で保守的な部分もあるようだ。
お金もないのに宴会を開き天下国家を論ずる県民性
車はセダンしか乗らないチョー保守的な県民(真説県民性大図鑑)
未だ男尊女卑が残り、年上に逆らえない縦社会(県民性の謎)
などと書かれている。
こんな山口県人にとって、議論は最高のコミュニケーションなのだそうだ(真説県民性大図鑑)
よって、議論好きな彼らには議論で対抗してあげるのが良い。黙って聞いているとどんどん話が大きくなり圧倒されてしまう。
でかい口にはでかい口を。
菅直人さんの大好きなディペートなんて方法で議論したら喜ぶに違いない。
その際、明治維新や政治家の話をして山口県人のプライドをちょっとくすぐってあげると一等良い。
但し、人前で喋るのが苦手な人や議論が嫌いな人は黙って彼らの話を聞き流そう。彼らは個人では気の弱い優しい人なのだから個人攻撃はしてこないはずである。
しかし、集団になると結束して立ち向かうので、気をつけたほうがいい。
なるべく集団で山口を非難することはやめておいたほうが身のためだ。
非難と議論は違うことをよく覚えておこう。
山口県の県花:夏みかんの花/県木:赤松/県鳥:ネベヅル
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