なんちゃってヨガ

息を吸いながらその手を高くあげて
ゆっくり息を吐きながら胸の前で大きな花を咲かせる
坂内弓子先生の言葉は静かな音楽とともにゆっくり私に響いてくる。
私は病後、ジムに通っているのだが、プログラムに参加するのはこの坂内先生のヨガと池内真樹先生のボディヒーリングだけだ。
人見知りする性格と激しい運動はまだ体がついていかないためだ。
池内先生のことを私は勝手にエクセレント池内などと呼んでいるが、実は支配人であり、元西武の石毛宏典似のダンディな男である。
坂内先生は小柄だが明るく熱心な先生で、説明が丁寧でわかりやすい。お年はいくつか知らないが、最近、髪の毛をエクステンションしたらとてもかわいくなった。

「ヨガとストレッチの違いは、がんばって体を伸ばすのがストレッチ。無理をしないで呼吸に意識を集中することで体を伸ばすのがヨガです。」
ストレッチは体の筋肉を、ヨガは心の筋肉を伸ばす。
坂内先生の話はいつもこんな風にわかりやすい。
「だから、痛いけど頑張って伸ばすのはヨガじゃないです。」
「そういうのをなんちゃってヨガっていうんです。」
なるほど。なに！？
ということは私のヨガはなんちゃってヨガなのか＿|￣|○
私は体が硬く、前屈が−１０ｃｍ。太極拳の型では体が硬いのは気にならないのだが、ヨガのポーズは辛い。
自然がんばってしまう（というか頑張らないと体が曲がらない）
あせらず、ゆっくり。自分に言い聞かせ呼吸に耳を傾ける。