15歳の笑顔

浅田真央が最年少15歳でグランプリファイナルを制した。
次々とジャンプを決め、笑顔でスケートリンクを駆け巡る姿はフィギアスケートをあまり知らない私までブラウン管に引き込まれる。
ピンクの衣装をまとい、銀盤の上を自由に飛び跳ねる姿は天から舞い降りた蝶の妖精のようでそこにはインタビューで見せるあどけない15歳の姿はない。
演技終了と同時に観客がスタンディングオベーションで迎える。
いつまでも拍手が鳴り止まない会場の熱気がこちらまで伝わってきて、会場にいない私まで思わず感動してしまった。
妻いわく彼女は天才肌だという。
勿論、山田満知子コーチのもとかなりの努力もしているのだろうが、やわらかいその演技や表現力は持って生まれた才能なのだろうか。
楽しんでスケートをやっている精神的強さも見逃せない。
努力に勝る才能はないと思っている私も才能には敵わないかなと思ってしまう。
スポーツ界でも企業でも一流といわれる人たちはとても良い笑顔をする。
そしてうまくいかなかったとき、負けたときでも「楽しめた」という言葉を使う。
一流になることは凡人の私には到底出来ないことだが、人生の壁にぶつかったとき、物事がうまくいかなかったときでも楽しめたといえるような人になりたいと思う。