松本幸夫の頭は週末に鋭くなる

松本幸夫さんの「頭は週末に鋭くなる」を読んだ。
週末を有意義に活用するためには自分で目標を作り、それを計画立てて、できる(小さい)ことから始めていくのが良いといっている。

著者はロシアがバルト諸国を併合する際取った戦術、サラミ法*1を例に取り、小さいことから順々にやっていくとやがて自分の目標がかなうといっている。
勉強になる。
またアメリカの心理学者ペネチア博士の言葉を引用して重病からよみがえった人に5つの特徴があるといっている。
①瞑想や祈りといった精神修養で心の内面変化を体験している。
②対人関係に大きな変化がある。
③食事の変化。
④物質だけでなく人生の精神面での意義に気づく。
⑤自分が直ったのは自分の努力によるものだと考える。

私も病気になったことで、今まで普通に過ごしていたこの普通の生活に感謝するようになった。身近に見るもの聞くものが新鮮にみえるし、1日を無駄にしてはいけないと強く思うようになった。そういう意味では病気に感謝している。
妻が昨日参加したJTディライトフォーラムで作家の阿刀田高さんが、病気になってはじめて自分らしく生きるための自分の位置を再確認できたといっている。
今自分の持っている諸条件がかけがえのない自分自身だと。
だから人生7割の満足度で十分であると。
人それぞれ価値観、人生観は違うけれど、心の自由、心の豊かさは常にもっていたい。
この本は自己啓発のため効率的な週末の過し方について書かれている。
私はこの本を読んで仕事ばかりでなく自分にとって心の自由、豊かさを手に入れる週末を過ごしたいと思った。

*1:旧ソ連はバルト諸国を併合するとき、いきなり進駐せず、「戦車が通る許可だけお願い」「給油する場所だけほしい」「兵士の休息所だけとらせて」といってやがて一国を占領する手法をとった。