僕はベストセラー作家になります

立ち止まりふと考える。
目の前にはサンショウの木、鋭いとげが痛そうだ。
その下にタチドコロの葉が巻きついていてサンショウの木を縛っているようだ。
川辺を見渡すとコガモたちが楽しそうに泳いでいる。
頭の中では先日行った諏訪湖とその湖畔に植えられた既に葉が茶色になった櫻の木の情景が一体となって浮かんでいる。
そんなとき私の中では時間が止まる。
最近、tomoさんの「僕はベストセラー作家になります」というブログを読み出した。
http://tomobd.livedoor.biz/
ブログのタイトルに惹かれ読みはじめたが、彼は感受性が豊かで面白い。
夢がある若者は応援したくなる。
そんな彼はオーストラリアへ留学したとき必死に英語を学ぶ50代の男性に刺激されたという。
エールの中で彼はこういっている。
「そして僕がその時にできること。」
「それは今までたくさんの人に頂いてきた”エール”を、今度は僕が贈る立場になるということ。」
彼の言葉はシンプルだがひたむきさが感じられる。
私の夢は子供たちやお年寄りを癒せる童話を書くこと。
いつか夢が叶えられるよう私もブログを続けよう。
世代
僕の父とちょうど同じくらいの50代の男性
今の小学生より英語を知らない、喋れない
失礼な話になってしまうけどそれらは明らかに感じた
そんな彼は、仕事でオーストラリアに来たけれど英語はさっぱりわからないんだよね…、と笑っていた。
ただ授業になると、地位も年齢もプライドも関係なく人一倍努力していた。
そんな彼と一緒に勉強していて僕はなんだか不思議な感じになっていた。
彼はすごく必死だった。
それだけは最初から変わらなかった。
ある日、一緒に食事に行かないかと誘われその席で彼は言った。
君のような若い人と一緒に勉強するとパワーがでるのだ、と。
まるで子供のようなイキイキとした目で熱く語るその姿を見て、僕も知らず知らずのうちに彼からパワーをもらっていたのだと、ハッキリと気付くことができた。
何かに夢中になり、必死にもがいている人たちは、きっと、自然と、誰かにそのパワーを与えているのだ。
そしてそのパワーは、世代という見えないワクをも越えて伝わるものなのかもしれない。
私もそんな50代になりたい。