消えた携帯

ジャーっという音とともに私の携帯が消えた。
それもこともあろうに便器の中に。
3年間大事に使い続けた大切な機械だが消える時はあっという間だ。
慌ててビルの管理人を呼ぶ。
周囲に笑劇(衝撃)を与えてしまった。
「だめだよ、お兄ちゃん気をつけなきゃ」
「ハァ、すいません」
さらば携帯、私はそこはかとない哀愁を感じつつ、ビルの人には恐縮しきりであった。