紅葉浴 山田温泉天然岩露天風呂

sakurasaku20052005-11-03

今日は妻と高山村山田温泉へ紅葉狩りに行った。
松川渓谷の紅葉は今が最盛期で、黄色や赤、茶色に彩られた山々と松川のコントラストは見事なものだ。
途中、ぶらりと300年の歴史を持つ山田温泉風景館に立ち寄った。
この旅館は日帰り客のため500円で露天風呂や内風呂に入ることができる。
名物の仙人露天岩風呂を目指し、雨の中とことこと妻と遊歩道を下っていく。
遊歩道の入口には旅館できちんと傘と履物が揃えて置いてある。
このちょっとした心配りがうれしい。
急な坂道を下っていくと突然、大きな岩が現れ、川を挟んだその向かいに、岩の上に乗るような形で目指す露天風呂はある。
ここは混浴になっており、雨に濡れないようテントが張ってあるが、その他は遮るものは何もない。先客がいたので、妻には待って貰い一人で入浴。
眼前には険しく切り立った岩と水しぶきをあげて流れる松川の激しい流れ、燃えるばかりに色づいたカエデやナラの木々が森をうめつくす。
まさに絶景である。
見上げるとそらからは無数の落ち葉が落ちてくる。
螺旋階段のように舞い落ちる姿は、森に舞う蝶の群生のようだ。
その光景の中、私の頭の中では戦場のメリークリスマスのワンシーンが浮かび、坂本龍一の曲が流れてくる。
タタタタターン♪タタタタタタ♪タタタタターン♪
あのデヴィッド・ボウイが土に埋められ死の間際、弟を回想するシーン
決して咲かない花の種!
自分を花の種に例え、そして死んでいく。
そこはかとない哀愁を感じる。
しばし時間の経つのを忘れゆっくりお湯につかる。