男性の視点から見た不妊治療

日曜日。僕らは雨の新宿にいた。ここに通い出して一年になる。
今日は絵本の話をちょっとおいて、男性の視点から不妊治療について書きたい。ちょっと重たくなるので、ここから先は不用意に読まない方がいいと思うよ。特に男性の方は(^−^)
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「私、不妊治療してみたいの」彼女がそう言いだしたのは8年前。
「大丈夫。子供はできるときにはできるから。自然のままでいこう。」
あのとき僕は彼女の意見に取り合わなかった。あれから8年。僕らに子供は授からなかった。




不妊治療を経験された方はわかると思うが、子供ができないことも苦しいが、治療を続けるのも苦しい。
「なぜ私たちには子供ができないのだろう・・」こう思うと辛くなる。
不妊治療は自分との葛藤でもある。特に女性の場合は。
だから、僕は彼女にこういっている。


不妊治療は一種の自己投資だよ。僕のいくセミナと一緒だ。思い通りにならないことを学んでいるんだよ。僕らは」
それでも結果が伴わなければ、落ち込むこともある。お金がなくなっていく不安もあるのだろう。
確かに、僕らの通う病院は決して安くない。ましてや、東京まで高速バスで通い、宿泊代もかかる。でも、お金では測れない価値があると僕は信じている。
それに、お金を理由に黙って何もしないのは性にあわない。なくなればまた稼げばいい。幸か不幸か現在、僕の周りに不妊治療をやっている友人はいない。

この病院は一人一人にあったとても素晴らしい治療をする。たとえばこんな感じ。
「お二人の場合、体外受精卵を凍結するか、戻すか、直観でいきすか。僕らがお話しするのは過去の経験がどうかという統計です。卵ひとつは違うから正解はないですから。」
「是非、いい結果に結び付けて欲しいです」先生の目じりの下がった笑顔はとても素敵だった。


最後にディアフレンドから借りた飯田史彦さんの「ソウルメイト」にあった素敵な言葉を紹介したい。

子供がいる夫婦も子供がいない夫婦も、人生の価値という点ではまったく差がない。

世の中思い通りにならないことはごまんとある。でもね。できないことにも意味があるんだと思うんだ。僕は。その苦しみや悩みはあなたはきっと強くしてくれる。
今日も最後まで読んでくれてありがとう。