もうすぐ秋ですね〜♪エッセイ再び

気がつけば9月。皆さん元気!
文章塾の原稿は素晴らしいコメントありがとう。ミクシィを含めどれもとっても嬉しかったよ。でね。原稿は提出したんだけど、もう少し僕らしく書いてみたよ。時間がある人だけ読んでね♪(秋の絵本といったらコレ)

あかいはっぱきいろいはっぱ (かがくのほん)

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 ガタン、ゴトン、ガタン、ゴトン♪
 緑が広がる美しい田園を、オレンジ色の電車がゆっくり、ゆっくり、走っていく。みていたら、涙がでた。これは映画『レイルウェイズ』のワンシーン。仕事一筋、一流企業のサラリーマンが母の病気と親友の死をきっかけに、子供の頃からの夢であった電車の運転手を目指す物語。主人公は49歳にもなって、なぜ自分の夢を追ったのだろうか?この作品に惹かれた理由はここにある。


 先日、赤提灯で旧友と飲んだ。20年来の友人。お互い歳をとった。焼酎のグラスも半分ぐらい終わったとき僕がいった。「昔、お互いでかい夢をもっていたな。いまこそ、夢しか叶わないと思わないか。」そういうと、彼は目を丸くして答えた。「お前、ばかじゃないか。もっと現実を見ろよ。俺たちはもうそんな悠長なこといっている歳じゃないだぞ。」
「時間がないからこそ、もっと自分に正直に、ワクワク、生き生きした人生を送るんだよ。」そういうと彼は黙った。ポツリと「おまえ変わっているな〜」と。別れ際、彼の背中は寂しそうだった。


 人には、それぞれ道がある。僕にも絵本・童話作家になる夢がある。夢に向かって何かをしようとすると、こんな言葉を耳にする「もう歳なんだから」「やめといた方がいいよ。」
 家族や親しい友人たちは親切心からこういってくれる。この声を聞くと、闇の自分もこう囁く「失敗するからやめといた方がいいよ」その声を聞くと、背筋が寒くなる。一寸先は闇にみえ、挑戦するのが怖い。しかし、この声は夢とセットだ。怖くなるのは、それだけ大きな希望をもっているから。やりたいこと、希望が大きければ、大きいほど、不安も大ききい。だから不安な気持ちはあっていいと思わないかい。一番恐いのは、何も感じなくなること。「どうせ、自分なんて」と思えば、どうせ自分の人生になるのじゃないだろうか。


 レイルウェイズ。自分の地位や環境を捨て、自分の気持ちに正直に生きた男の物語。
 劇場を出たあと、空を見上げた。青空だった。うろこ雲がゆっくり、ゆっくり流れていく。季節はもう秋。人生の秋を迎えるとき、あなたはレールの先に何をみる?