いちいち涙が出て、先に読み進められない本

凄い本を読んだ。

すごい弁当力!―子どもが変わる、家族が変わる、社会が変わる

すごい弁当力!―子どもが変わる、家族が変わる、社会が変わる

頬を、勝手に涙が落ちる。
通勤バスの中で、目を真っ赤にしているヘンな男。それが僕だった。
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かといって、この本に特に凄いことが書かれているわけじゃない。
弁当の日。
それに対する作者の想いと、全国各地から寄せられた、弁当の思い出が、淡々と書かれている。だけど、読み出すと涙が止まらない。なぜだろう?


小中学校は学校給食、高校は早朝、遠距離を通っていた僕は、弁当に、それほど思い出があるわけじゃない。弁当の思い出といえば、高校時代、女子部のキャプテンが毎日弁当を作ってくれたことぐらいだ。
 ただ、実家に帰ると、母は、いつも、息子が喜ぶだろうと、山菜料理やきのこの和え物を出してくる。
身障者の母は、手がよく動かない。
「だから、いいよ。」といっても、作って待っている。
「みんなで、外に食べに行くから、いま食べるとおなか一杯になっちゃうよ」といっても、「少しでいいから」と動かない手を、足を、一生懸命動かして、持ってくる。
大抵の男は、母親から子ども扱いされるのを嫌だと思うものだ。でも、この本は、そんな男子に気づかせてくれる。


手作りの食べ物には作った人の『命』がつまっている。
そうか、母から息子へ。僕は、母の時間を、母の命を頂いていたのか・・・


この本、できれば、すべての日本人に読んで欲しいと思って書いた。今日も最後まで読んでくれてありがとう。