エピソード1 北川フラムさんの新潟妻有「大地の芸術祭」の話

少し調子が戻ってきたので、リハビリがてら新潟での講演会の話を話そう。
F社の取締役や新潟市長の話はいいとして、僕が面白く感じたのは、アートディレクターの北川フラムさんの話と作家の荒俣宏さんの話。
ところで全然話は変わるが先ほど、ゴルフで石川遼君が優勝したことを知った。17歳。若い人の活躍は純粋に嬉しい。おめでとう。
一方でQちゃん(高橋尚子選手)が引退した。人生悲喜こもごもだ。


さて、話は戻って、北川フラムさんとはファーレ立川で日本都市計画学会計画設計賞受賞され、最近の活動では新潟十日町津南町で「越後妻有大地の芸術祭」を企画し、見事な里山アートを実現された方だ。
世界的にも有名で、たくさんのアーティストたちが参加した。この妻有、僕も一度みたいと思っている。


ちなみにフラムさんとは本名で、ノルウェー語で「前進」を意味し、お父様がつけられたそうだ。南極北極大陸にいったナンセンとアムンゼンが乗った砕氷船の名前なのだそうだ。
彼のコーディネートするアートは少し変わっている。
例えば田園に上に、ロープを張り、何百枚の白い下着を干したようにかざし、風になびかせる。
稲の緑と空の青、そこに白が重なり見事にキレイだが、その意図はこの土地の捨て都会に旅立っていった人の霊を表しているのだという。
夜見たらちょっと怖そうだ・・汗


彼はいう。
「僕がね。日本有数の豪雪地帯。760kmという東京23区より広い地域で芸術展をやろうと思ったのはね。一箇所に集中した場所でやるんじゃなくて、大変でも里山や棚田を歩いてもらい里山にゆっくり流れる時間を楽しんで貰う。五感で体験するのが僕のアートなんです」
「いくら絵や写真を書いてもね。この素晴らしさは来て実感して貰わないと伝わらないんですよ。」

興味のある方は大地の芸術祭作品⇒矢http://www.echigo-tsumari.jp/art/?id=257.html
棚田の跡地にできたくるくる回る赤トンボの彫刻、棚田の浮かぶ赤いかかし、人型に並ぶ炭化した木像。ひとつひとつにメッセージがあり、とても素敵だ。これを契機に思い出して欲しい。田舎の・・そして故郷の大切さを・・・


「生まれた土地には文化があります。いくら経済は統合できてもね。文化は統合できないんですよ。」
この言葉がとても印象に残った。


あれ、リハビリのはずが少々長く書きすぎてしまった(汗。明日は一転して荒俣宏さんのマニアックだけど面白い話をしたいと思う(*^_^*)