愛情と別れの心理学

sakurasaku20052008-06-26

このタイトルを聞いて「口説き方」を教えてくれるのか(驚)と思ったのは僕だけだろうか。
清泉女子大第3回目の生涯教育講座を受けた。
予想に反して?子育てや環境の変化、喪失について心理学的視点で学ぶ素敵な講座だった。
先生は臨床心理士であり獣医学も学ばれた方。動物を例に人間の感情を読み解くあたり面白い。(写真は先日諏訪大社で頂いた御神供蕎麦落雁がはいっていた)
たとえば犬好きの人は犬を可愛がる。
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犬を見ると無償に愛情(愛着)を覚える。その関係から人はどうして感情を抱くか・・先生が心理学を学ぶきっかけはこんなことからはじまったという。
三歳までは母の手で・・これは「子供は三歳までは家庭で母親の手で正しく育てないと、後で取り返しのつかないことが起きる」という意味だそうだが、先生に言わせるとそれは母親でなくてもよく、身近にいる人が常に一緒にいて愛情を注ぐことが大切らしい。
なるほど、僕が歪んだのは母親と一緒に三歳まで過ごさなかったせいか(母上、ごめんなさい。うそです)。


ご飯を食べさせてくれる人に人は安心感を持つという。だからお母さんに子供は愛着をもつそうだ。
それに人は生まれながらにして誰かとつながっていたい(=何かに属していたい)という欲求を持つ。子供は親という安全で安心できる場所があると思うから他人とつながっていこうとできるそうだ。
だから安全基地を持った子はきちんと育つ。前向きになる。逆に安全基地を持たない子は常に不安になったり、他者に攻撃的になったりするらしい。
これは勉強になった。このほか子育てにおける注意点を心理学の面からいろいろ教えてくれた。


もうひとつ伝授しよう、喪失・・
喪失とは何も愛する人を亡くすことだけではない。住み慣れた環境が変わること、進学や結婚、退職も今まで持っていた自分の役割の喪失である。病気も身体の機能を喪失することといっていい。
大切なもの、大切にしていた役割を失うことはとても悲しい。回復には時間はかかる。
だが喪失は失うだけでなく、人間として成長することでもあるそうだ。
そこからどう立ち直るか。何かをつかんで立ち直っていくことが、人格の成長につながるという。その過程を示したのがエリザベス・キューブラー・ロスの「死の段階モデル」は難しいから飛ばそう(汗。
ただ伝えたいのは凄く辛い経験をする何かをみつけることもできるということ・・・

  • 人間関係を再認識(周りの人たちに感謝の気持ちが芽生える)
  • 自己の成長(精神的に強くなる)
  • 死への態度変化(死と生と向き合うようになる)
  • ライフスタイルの変化(考え方、生活観が変わる)
  • そして最後に生への感謝が芽生える。


こんなことに気づいた人はもっともっと素敵になれるよ(*^_^*)・・・・今日のブログはちょっと深い^_^;