きらきらひかる

静かな日曜日。雪があたりの音を全て吸収してしまって、部屋がしんと静まり返る。こういう日、珈琲カップを片手に本を読むと僕は至福の幸せを感じる。
江國香織さんの小説を読んだ。
キラキラヒカルといっても、NHK深津絵里さんがやっていたドラマではない。(あれは郷田マモラさんの作品)。
僕はいつも彼女の作品に、やられてしまう。

きらきらひかる (新潮文庫)

きらきらひかる (新潮文庫)

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読んだ後、感動するわけでも、泣くわけでもない。どちらかというとサバサバした感じで、もう次は彼女の作品は読まなくていいと思う。なのに、何週間かするとついつい彼女の作品をまた手にしている(汗)。
まるで辞められないお酒のようだ。気がついたら酔いが回っている。美酒小説。僕は勝手にそう読んでいる。そして、それが江國香織さんの魅力だと思う。
今回も「純度100%の恋愛小説」という彼女の言葉に騙された。



主人公はアル中で精神病の通院歴がある「笑子」そして、その旦那(睦月)はホモで奥さんとはセックスレスという。
このどこが純度100%の恋愛小説なのだろうか?・・・・(汗)

互いの両親はそんなわが子の将来を憂い、相手の両親にはそのことを隠して結婚させた。二人は10日前に結婚したばかりだ。
二人はお互いにわかりあって結婚している。妻はそんな結婚生活を気に入っているし、。夫はそんな妻とても大事にしている。
この二人の夫婦に夫の恋人の紺君が加わったヘンな三角関係。ほら、こう書いただけで「私はいいや」と思う人もいるだろう。そう、物語は混とんとした中でテンポ良くどんどん進んでいく。そのテンポは・・・僕にはついていけないくらい(笑)

彼女自身が書いた解説文がまた面白い。

素直に言えば、恋をしたり信じあったりすることは無謀なことだと思います。どう考えたって蛮勇です。それでもそれをやってしまう、たくさんの向こう見ずな人々に、この本は読んでくれたら嬉しいです。


あなたはそんな向こう見ずな人々になれますか(笑)