匿名係長柵作太郎

sakurasaku20052007-12-10

世の中に起きることは、たった二種類だけ。
ひとつはどうにもならないこと。
もうひとつは、どうにかなること。
山古志村のマリと三匹の子犬から引用〜


昨日のマリを見て、潜伏期間中のことを書きたくなった。彼のためじゃない。自分のために。(写真はカモと白鳥。映画観てない人はこの先読まないでね。)
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先々週、事件があった。ある取引先が突然システム障害を盾に損害賠償を請求してきたからだ。緊急の対策会議が開かれた。
出席した僕らは弾劾裁判の被告席にいるような気分だった。嫌な会議だ。
取締役「おい、なんで相手はこんなことで損害賠償って言ってきたんだ。素直に謝りすぎたんじゃないか。」
プロジェクトリーダー「そもそもN社の件は、担当者レベルでは問題ないと言っていたものを、誰かがことを荒立てたことに起因します。(うちの上司に鋭い視線)」
上司「えーーー、その件につきましてはお客様まで影響がでる問題でぇ〜。黙っている方がコンプラ上問題かと。しかしながら、そもそもうちはこのプロジェクトにお手伝いという形で参入しているだけでこの件についてはどうしようもなく・・・」
僕(でたぁーー、必殺責任逃れ術。しかも・・話が長い(汗)
上司「・・・・えー、つまりこの件は彼一人の単独行動によるところが多く・・」
僕(へぇー、今度は誰の責任だって?彼、カレ?・・・僕のことか_| ̄|○
K部長「障害が出たことは仕方ない。しかし、そもそも検討の段階で、管理が甘すぎたんじゃないか。仕様書すらなくてやっている奴もいる」
(今度は麻呂さま、大ピーンチ)
L部長「管理という意味では受託元にK社にも責任があるかと。」
K社社長「いくつかの障害が起こしたこと、取引先の信用を落としたこと。慎んでお詫び申し上げる。しかしながら、システムといえでも人間のやること。ミスはある。我々がしなければならないことはもう一度きちんと総点検することではないかと」・・・・
K社長は失職した僕を拾ってくれた恩人だ。今は別の会社の社長になったが出来た人だ。自らを減棒処分とし、会社の積立金で何とかしてくれた。我ながら恩をあだで返すカタチに・・・(汗)。この件に責任を感じたのかS社のSさんは人知れず会社を去った。
「おまえのとこの上司のせいだぞ!。」
プロジェクトリーダーのUさんはやり場のない怒りを僕にぶつけた。
世の中にはどうしようもないこともある。まぁしかたない。その時、僕はそう思った。
「父さん!父さんは世の中にどうしようもないこともあるっていうけど。僕は嫌なんだ。もう母さんのときのような悲しい思いをするのは・・・」
少年の言葉が僕の胸を突き刺した。
開発チームは今、荒れている。みんなが行き場のない想いを持ったから。そんな中、僕は飄々としている。だけど、なんだろう?この胸の痛み・・・