椿三十郎

sakurasaku20052007-12-03

つばき!
万葉の頃から歌われた美しい花。冬から春にかけて咲くことから椿と名づけられた。花言葉は「高潔な理性」
映画の日、週末久し振りに休みを取って『椿三十郎』を見た。
椿三十郎といえば1962年に公開された黒澤明監督の名作。三船敏郎さんと仲代達矢さんの殺陣シーンは日本映画史上に残る名シーンである。
それを「間宮兄弟」「模倣犯」「ハル」「家族ゲーム」等で知られる森田芳光監督が20年ぶりにリメイクした。彼はチャレンジャーだ(笑)
黒澤作品がとても素晴らしかっただけにこの作品を一言で表現するのは難しいけれど、僕にとっては、素敵な作品だった。
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驚いたことに20年たっても森田監督は原作を忠実に描いている。
ある意味面白みがかけるという人がいるかもしれないが、僕はこういう、後からじわ〜とくる作品が好きだ。
一番驚いたのは、いつの間にか椿三十郎より僕の方がずっと年上になっていたことだ(汗)
だけど、さすが森田監督。原作とは全く違った作品になっている。
あまり話すとネタバレになるので言えないが、三船敏郎さんの椿三十郎はかっこよくて憧れたが、織田裕二君の椿三十郎は僕らと同じ鼓動や息遣いを感じる。より人間臭い(笑)


初作も本作も共通しているのは「弱い立場の人々、困っている人々を見て見ぬふりができない」主人公の心意気に惹かれる。
今も昔も変わらない粋に感じるオトコの心意気。損得考えず放っておけない不器用な主人公に好感がもてる(笑)
勿論、女性から見ても楽しい作品になっている。
室戸半兵衛役の豊川悦司さんはかっこいいし、押しいれ侍(笑)役の佐々木内蔵助さんはいい味を出している。松山ケンイチ君に至ってはデスノート男たちの大和とまったく違ったコミカルな演技に、思わず「伊藤英明君じゃない?」って呟いてしまった。
9人の若侍と三十郎。茶屋の3悪人。そしてKYな睦田親子、ところどころコミカルでユーモラスだ(笑)。
時代劇なんて・・・っていう人にも是非見て欲しい作品だ。


ストーリー
権謀渦巻くある藩で、9人の若侍(松山ケンイチら)が上級役人の汚職、不正を暴くため立ち上がる。だが、逆に悪人の手で窮地(きゅうち)に追いつめられ、そのときふらりと現れた1人の素浪人、椿三十郎織田裕二)・・・シネマクラブからの引用。
監督:森田芳光、原作:山本周五郎「日々平安」
出演:織田裕二豊川悦司松山ケンイチ鈴木杏村川絵梨佐々木蔵之介風間杜夫西岡徳馬小林稔侍、中村玉緒藤田まこと一太郎
劇場:長野シネマグランズ
ホームページ:http://www.tsubaki-sanjuro.jp/index.html