ドクターN

sakurasaku20052007-11-30

どんよりとした曇り空の日、僕は白い天井を仰いでいた。
病院はあまり好きでない。
あそこには一種独特のどんよりと湿った空気が流れている。何度来ても慣れない。
目の前を青いバインダーを持った看護婦さんたちが談笑しながら駆け抜けていく。彼女たちの笑顔を見るとそんなことはどうでもいいやという気持ちにもなる(笑)
そして僕は気づいた。白衣の天使の制服が・・・(写真は車窓からの風景)
ピンクに変わっていたなぜ、なぜなんだ〜
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休養明けのブログは少し冗談まじりで書いてしまった(――;)今日は僕の担当医N君を紹介しよう。
年頃は40代中盤から後半だろうか。ちょっとメタボな感じのする丸い体に、愛らしい目が眼鏡の奥から光っている。歳に似合わずとてもチャーミングな人だ。

「どうしたの?顔色悪いじゃない」
「ちょっと最近、寝不足なもので。体が悲鳴をあげています(笑)」
「だめじゃない。あれほど無理しちゃだめだって言ったのに。また入院したいの?なんで寝不足なの。だめだよ。夜遊びなんかしちゃ(ニヤ)?」
「夜遊びなんかせんですよ。仕事。わかります?先生。シ・ゴ・ト。仕事で徹夜したんですよ。」
「へぇー(驚)今時、仕事で徹夜する人いるんだ〜。で、作太郎さん何やってんだっけ」
「(おいおい、何度も説明しただろうか)システムの仕事です。たとえばね。先生。そこのパソコン。病院のシステムが動いていますよね。それがもし動かなくなっちゃったらどうします?」
「困るよ。仕事にならないよ。僕だったら、ブーブー文句言っちゃうな」
「そうでしょ。そしたらそれを開発した人に何ていいます?」
「多分こう言うよ「早く直してよ。僕だけじゃなくて患者さんだって困るから。明日までに直して。」
「そう、そう言うでしょ。その相手が僕だったとしたら・・」
「そうだね。システム動かないと仕事になんないもん。うん、それはしかたない。作太郎さんは徹夜してでも直すよう努力するべきだ・・・・」
・・・(おいおい、さっきまで無理するなっていってだろ)
子供のように無邪気に話す彼を見ていると、僕はたまに、僕のほうが彼の先生ではないだろかという錯覚に陥る。彼を見ていると奥田英朗さんのイン・ザ・プールの伊良部を思い出す。
この先生らしくないちょっとマニアックな(変わった)ところが僕は好きだ。
だから馬が合う(笑)。
ちなみに彼の名誉のためにいっておこう。腕は確かだ。僕を救ってくれた。ちょっと変わった人には変わりないがないが、やはり彼は名医だと思う(^^♪