遅ればせながら線引屋の話

sakurasaku20052007-11-09

線引屋がきた。
といっても列車ダイヤを組む人ではない。ネットワークを含めシステムの障害を見極めるその道の専門家である。
先日、ついにサーバがダウンし、システムが停止した。家庭で言うとパソコンがネットにつながらなくなったようなものだ(汗)。
僕なら、「やったぁ、今日は仕事ができない。諦めて帰ろう」と喜び勇むところだが、社内は「仕事ができない」と大騒ぎになった。
うちの従業員はなんてまじめな人たちなのだろう・・(――;)
(写真は母の作品。一輪挿し。焼き具合といい花の絵といい僕はこのセンスが気に入っている)

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その男は銀色の厚縁メガネ、白髪で少し禿がった頭に、カーキ色のベレー帽をかぶっていた。いかにも怪しいマニアックないでたち。交渉人真下正義(ユースケサンタマリア主演)に出てくる金田龍之介さんもビックリである。
マシン室にいきなりヘンなおじさんがいたので、思わず、U君に「誰だ、勝手に変なおじさんを連れ込んだのは」と言いそうになった。
よかった。言わなくて(ほっ)。彼はその道何十年という大ベテランだそうだ。
彼は来るなりいきなりリラックマコンビに気合を入れ「おい、IISの設定はどうなってるんだ。WEBコンテナは」正直僕は何のことかわからなかったい(汗)
Sさんに「おい、ぼうず、こんなざっぱな設定しててよくSEといえたな」
50歳になろう麻呂様も彼にかかってはたじたじである。ちなみにU君は小僧と呼ばれていた(笑)。
しかし、さすが専門家。たった1日で仮復旧までこぎつけた。
帰り際、「おい、システム屋ってのはな。こういう障害をいくつ乗り越えたかで値打ちが決まるだ。にっちもさっちもいかなくなったとき、どうしようもないと這いつくばった時にな。実力ってのはつくんだぜ。」
嵐のように去った男。ちょっとかっこよかった。去り際に、最後にわらった笑顔の奥に銀歯がきらっと光っていた。