ツイてるシリーズ第3話〜失敗への対処のしかたがツキを呼ぶ

失敗に対処する対処のしかたが人生に違いをもたらす。
上司を見ていてそう思った。彼が昇進した理由は失敗への対処のしかたにある。
1月に稼動した本社のシステムは取引先への支払が滞る等の重大なトラブルを引き起こした。準備不足はわかっていたが、予想以上に最前線にいる私たちのところはクレームの嵐だった。
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私は人間それほどできていないから「本社のせいで、なぜ我々がぺこぺこ頭を下げなければならんの」ついついこんな言葉も口に出た(汗)。
私はかつて戦車だった名残が、たまに口から砲弾が出る(笑)。今は戦車は戦車でもやわらか戦車になってしまった(笑)
そんなときでも彼は静かにこう言う。
「これはだれのせいでもない。今できることをやるだけだ。」
失敗を本社のせいにも、部下のせいにもしなかった。そして冷静に分析し、的確な指示を下した。結果的に一次的には責任を取らされたが、見ている人はいるものだ。


そして3月。2次稼動した物流システムには大きな欠陥があった。稼動直前までそれを知らなかった私の責任も大きい。てっきり関連会社へぴょ〜んと飛ばされると思った。
「おまえの頼みだ。今回はオレの方で何とかしてやる。」と本社の課長が救ってくれた。
彼は蒸気機関車のようにまっすぐ走る。システム屋にしては珍しく、仕事は気合(=情熱)でやれというタイプだ。
ちょい悪オヤジでもある。だが情に厚く、困ったときは頼りになる。
サラリーマンにとって、上司は仕事そのものである。私はいい人に恵まれた。予期せぬ事態、クレームの嵐を浴びたら、以前の私なら間違いなく凹んでいただろう。
でも、今はきっと大丈夫、なんとかなる。根拠はないが何となくそう思う。
どんなことが起きても、3年前に比べれば、大したことはない。どんなことを言われようとも仕事があるだけ幸せだ。私はツイている。

父から教わった大事な言葉「どんなに辛くても我慢しろ。最後は世の中、なんとかなるように出来ている。」
そう、勝利は敗北の後にやってくる。

一念発起は誰でもする。努力までならみんなする。
そこから一歩抜き出るためには、努力の上に辛抱という棒を立てろ。この棒に花が咲く。桂小金治