いじめについて

私が両手をひろげても、お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のように、地面を速くは走れない。
私がからだをゆすっても、きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のように、たくさんな唄は知らないよ。
鈴と、小鳥と、それから私、みんなちがってみんないい。

最近、いじめのニュースを見るたびにこの詩を思い出す。これは金子みすずさんの「私と小鳥と鈴」の中の言葉である。
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同じ詩を宮沢賢治のかぷかぷハッピーカレンダーの方城渉さんが書かれていた。金子みすずさんは「若き童謡詩人の巨星」と言われた大正時代の詩人で、私の好きな詩人の一人である。
一人一人は違っていい。それを認めて、受入れて、はじめて自分も認められる。
近くにいる誰かがこのことを子供たちに教えてほしい。


私が子供の頃もいじめはあった。
子供の心はとても純粋で正直だ。だから、ときに残虐にもなる。
ちょっとした違いが「いじめ」の対象になったりする。
子供は正直だから思ったことをすぐ口に出してしまう。言われた方はその言葉に大きく傷つく場合もある。大人だって言葉に傷つくことがあるのだから。
いじめられる子は大概、自分の意見を相手にぶつけられない。
自分が死んだら、いじめた奴らは後悔するだろう。だから自分の死をもって自分の存在を知らしめてやる。
追う詰められた側にこのような心理が働くから、極端な行動に出てしまうのではないだろうか。だが、死をもって抵抗する方法は、これは世の中で一番悲しい方法だ。
身近な誰かがそのことを教えて、救ってあげなければ・・・と思う。
今日はそんな彼らにこの本を紹介したい。