怒りについて前編 忘れるという技術

sakurasaku20052007-01-23

あの店員態度が悪い。
何で私がこんな仕事を・・・
日常生活は「怒り」に満ち溢れている(笑)。
これは言いすぎだが、毎日生活の中で、ちょっとしたことでカリカリしたり、イライラしたりすることはないだろうか。
一歩前へ♪〜応援ありがとう♪甲信越人気blogランキング
私はかつて、開発の仕事をやっていた時代、非常に短気だった。相手との交渉は「やるか、やられるか」。まさに職場は戦場であり、交渉は戦争だった。
今思えば、よくもあんなにいつもカッカできたと思う。当時、その「怒り」をコントロールしようと思って読んだのがこの本である(笑)怒りをコントロールできる人、できない人―理性感情行動療法(REBT)による怒りの解決法
もともと白黒をつけたがる性格だったせいもあるが、当時、自分の中の「正義」に合わないものは理不尽と考え、相手を許さなかった。そんな私を妻は怖かったという。
あれからいろいろあって少しは成長した(笑)
「許すということ」という中で書いたが、今は「他人を許す」ことは、自分にとってとても大切なことだと思っている。http://d.hatena.ne.jp/sakurasaku2005/20061201#p3かといって、腹を立てなくなったわけではない(汗)やはり「なんだとぉ〜」と思うことはある(笑)
「よく怒ることはいけない」という言葉を聞くが、怒りや恐怖は人間の持つ本能だ。だから、怒ったっていい。
大切なのはその感情を後まで引きづらないことだ。
私はその感情とうまく付き合う手段は「忘れる」という技術だと思っている。
その点、妻は天才だ。5分前自分で怒っていたことをもう忘れている(汗)。両親も驚くがその切替の早さは天性と呼ばざるを得ない。
彼女を見ていて気づいたのだが、忘れる技術のうまい人はその場でうまく自分の感情を出している。
私は「怒ることは悪いこと」というヘンな道徳観念があって、感情は自分で抑えるようにしてきた。最近これは間違いではないかと思っている。
怒りとか憎しみなど、負の感情はその場で発散しないと自分の中に蓄積される。
その感情は、キレイな池に墨汁を落とした時のように、心の中にどろどろと広がり、やがて抑えられなくなり爆発する。
これが「キレる」である。
今、キレやすい人が多いのは、自分の感情をうまく発散できない人が増えたからではないだろうか。かといって、常に感情をその場で吐き出していては、まっとうな社会生活は営めない。相手からも嫌われる。人生には我慢も必要だ。
ではどうすれば良いのだろうか。この続きを明日書きたい。