目先の損得とボーナス

いよいよボーナスの季節である。
新聞紙面によれば、景気の拡大は過去最長を記録し、「神武」「岩戸」を軽く超え、あの「いざなぎ」景気をも超えたという。
企業の業績は軒並み好調で、大手銀行などは史上最大の収益をあげていると聞く。
公的資金を投入して回復した収益だから、銀行はその分、金利を上げるか、手数料を下げるかして国民に還元すべきだ。
いや、いきなり変なことをぶちまけてしまった(汗)。
一方で、「ボーナスで やめるつもりが まだ出ない。」
こんな川柳ももてはやされている。
一歩前へ♪〜元気をありがとう♪さくちゃんの甲信越人気blogランキング
このように景気がいいといわれるのに、一般のサラリーマンが「生活水準が上がった」と実感できることが少ない。
むしろ、特別減税や医療控除の廃止、それから原油高によるガソリン製品の高騰などによって負担は増えている気もする。結果、
「忘年会、なべから愚痴が こぼれだす」なんて川柳が出てくる(笑)。

大手企業では例年に比べ、かなりボーナスが増えたと聞くが、中小企業では先行きの不安から、かなり抑えた内容となっている。
私のような小市民が景気を実感できるのはまだ、もう少し先のようだ。というより実感しないうちに景気停滞の波がやってきそうで怖い。
格差社会は明らかに進んでいる。
先日、爆笑問題阿川佐和子さんの「スタメン」という番組で、「甘えるな、下流君」という特集をやっていた。
特に20代、30代前半の若い世代は収入における格差は広がっているという。
だが、若い世代の諸君。案ずることなかれ。
勝つ組、負け組。そんな言葉は関係ない。
長い人生、そのときの収入だけで勝ち、負けは決まらない。
番組の青年が役者になる夢を追うため、今は別に貧しい生活でもいいと言ったように、自分のやりたいことを見つけ、自分を磨いていればチャンスは必ずくる。
長い人生、楽あれば、苦あり、いいときもあれば、悪いときもある。
むしろ、昔の私のように、人に流されたり、合わせることで、その場の利益を得ていた人の方が後で失敗する(汗)
情報化社会と呼ばれ、何にでもスピードが求められるようになったが、速ければいいというものではない。自分のペースを守ることが一番大切だ。
だからゴールは目の前にあるんじゃなく、ずっと先にある
目先の給料袋の中身を気にすることなく、自分の道を歩み続けたとき、「成功」という祝福が待っている。

環境をやたらに呪い、運命をやたらに
悲観することのみを毎日の日課にしている人が多くはないか。
そういう人間は、例えどんなに金が出来ようが、
どんなに境遇が良くなろうが本当の幸福は感じない。
神渡良平

・・・そうはいっても、ボーナスは欲しいんだな(汗)