社長のベンツはなぜ4ドアなのか。誰も教えてくれなかった裏会計学

最初に紹介する本がこの本でいいのかかなり疑問が残るが(汗)「なぜ、社長のベンツは、中古の4ドアなのか?」その答えは会計のカラクリにあった。
こう書かれると、好奇心をそそられ、思わず買ってみたくなる本である。
タイトルと目次のネーミングが実にうまい。
紹介レビューを書いているのにこう言うのも何だが、それほど中身のある本とは思えない。裏会計学を本気で知りたいと思っている人には「やられた」という感じを持つかもしれない。
だが、本書は会計の裏話やエピソードを面白く書かかれている。
但し、ある程度の会計知識がある人から「なんだこれは」と思うかもしれない。
あらゆるものはオモテとウラがあるから、裏側から見た事象を検証することは大切だし、面白い。スティーヴン・D.レヴィットさんの「ヤバい経済学 悪ガキ教授が世の裏側を探検する」も面白かったが、この作者の視点はユニークだ。

「なぜ、年商の四倍の借金のある旅館が潰れないのか?」
「なぜ、イケイケの会社が倒産してしまうのか?」
「なぜ、借金社長は税金を払いたがるのか?」
「なぜ、ラブホテル経営者は税金を払わないのか?」
「なぜ、社長は生命保険が好きなのか?」
「なぜ、社長は失敗しても投資し続けるのか?」
それでもこう書かれると何となく読みたくなったあなた。
本書を読めば、「数字嫌い」の人も「今すぐ役立つ」会計学を学べ、「セールス」「会議」「就職・転職」「交渉」「部下や上司とのコミュニケーション」「経営」「給料」「借金」「資金繰り」…などで有利になることは間違いないとかかれている。
しかし、タイトルほどの効用があるかは疑問が残るがが(←ならレビューを書くなと怒られそうだが)、気軽に会計学に触れたい人にはお薦めの本である。