受身

sakurasaku20052006-07-06

ブログには隠れた力がある。
普段人には言えないことも、活字にすると書けてしまう。書いた瞬間、心の中の何かがふっと消えて、気持ちがラクになる
そしてその記事にコメントをもらうとそれがになる。
不思議な力だ。
この力は私の何気ないつぶやきに真摯に応対してくれる人たちのおかげである。
(写真は近所のお宅のバラ。ある人が自分のことをバラといっているのを思い出しのせてみた。ちなみに赤いバラに白いバラを添えると温かい心、和合を意味する。)
昨日、悩みを書いていて、自分のほんとうの気持ち(悩み)に気づいた。
それは前いた部署でいまさら仕事をする自分がかっこわるいと思っているということだ。そこには、人前で恥をかいたり、失敗するのはもう嫌だといっている自分がいた。
だから友人にも贈った相田みつをさんの「受身」という詩、私はもう若くはないのだが、もう一度書こうと思った。
明日の自分のために。
今日のさくちゃんは何位だ〜人気blogランキング


柔道の基本は受身
受身とは投げ飛ばされる練習 
人の前で叩きつけられる練習
人の前でころぶ練習 
人の前で負ける練習です。

つまり、人の前で失敗をしたり 
恥をさらす練習です
自分のカッコの悪さを 
多くの人の前で ぶざまにさらけ出す練習
それが受身です。

柔道の基本ではカッコよく勝つことを教えない
素直にころぶことを教える 
いさぎよく負けることを教える

長い人生には カッコよく勝つことよりも 
ぶざまに負けたり
だらしなく恥をさらすことのほうが 
はるかに多いからです。

だから柔道では 初めに負け方を教える
しかも本腰を入れて 負けることを教える

その代わり ころんでもすぐ起き上がる 
負けてもすぐ立ち直る
それが受身の極意 極意が身につけば達人だ

若者よ 失敗を気にするな
負けるときはさらりと負けるがいい
口惜しいときには「こんちくしょう!!」と
正直に叫ぶがいい 弁解なんか一切するな

泣きたいときには 思いきり泣くがいい
やせ我慢などすることはない
その代わり スカッーと泣いて 
ケロリと止めるんだ

早くから勝つことを覚えるな
負けることをうんと学べ 
恥をさらすことにうまくなれ
そして下積みや下働きの苦しみをたっぷり
体験することだ

体験したものは身につく
身についたもの − それはほんものだ

若者よ 頭と体のやわらかいうちに 
受身をうんと習っておけ
受身さえ身についておけば 
何回失敗しても
すぐ立ち直ることができるから・・・

そして負け方や受身のほんとうに身に
ついた人間が
世の中の悲しみや苦しみに耐えて
ひと(他人)の胸の痛みを 
心の底から理解できる

やさしく温かい人間になれるんです。