辰野町のゲンジボタル

sakurasaku20052006-06-21

幻想的な黄緑色の光が夜空を駆け巡っている。
信州辰野町のほたる童謡公園から松尾峡にかけて、ちょうどこの時期、日本の初夏の風物詩、ホタルをたくさん見ることができる。
昨夜のニュースでは5000匹のホタルが発生しているという。(写真は辰野町のホタルの里)
辰野町は本州のほぼ中央に位置し、南北に走る中央アルプス南アルプスとに囲まれた伊那谷の玄関口であり、諏訪湖から流れる天竜川の両岸に水田が広がった丘陵地帯である。春には福寿草が、初夏はホタル、秋は紅葉や栗拾いなど、美しい山々に囲まれた風光明媚な町である。
辰野町松尾峡は東日本では一番ゲンジボタルが見られる「ほたるの里」として明治の頃から有名だったと聞く。
そのゲンジホタルが今年は昨年に比べ多く発生しているという。
ゲンジボタルとは鹿児島から青森までに分布する日本固有のホタルで、7〜8月によく水田等で見られるヘイケボタルより一回り大きく、6月中旬〜7月上旬に清流でのみ見られるという。生涯のそのほとんどが水の中で過ごすため、水が綺麗でない所では育たない貴重なホタルである。
ほーたる来い来い ほたる来い来い来い来い
中山晋平さん作曲のほたる小唄を聞いていると、まだ瓶のサイダーを飲んでいた少年時代の懐かしい日本の初夏が脳裏に蘇ってくる。浴衣に団扇に、スイカに瓶サイダー、私にとって夏には欠かせないものだった。
妻はそのホタルを信州に来るまで見たことがなかった。私もまだ辰野の松尾峡にはこの時期には行ったことがないので是非行ってみたい。
が、しかし今週末は信州検定の試験があっていけない。
「ホー、ホー、ホータル来い!あっちの水は苦いぞ!こっちの水は甘いぞ! 」
人生そんなに甘くない。