沖縄県 落語でみるウチナンチュ 後編

なんくるないさー(どうってことないさ)
てえげえやさ(それくらいでいいよ)
冒頭の2つの言葉(ウチナーグチ)に沖縄の県民性が収斂されている気がする。

沖縄アウターズスクール出身者の活躍や島唄のヒットなどにより、沖縄県は最近、脚光を浴びてきてはいるが、日本の米軍基地の約7割が沖縄にあるという米軍基地支配の現実があり、1972年まではパスポートがなければ行けなかった暗い歴史も持っている。
とても陽気に見える彼らも、歴史的には恵まれているとは言い難い。
だが、そんなことは気にしない、大らかさが彼らの良さである。
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すべて「テーゲー主義(ほどほど)」だから、失業率が高いなんてなんのその。
何か失敗しても、すべて「なんでかねぇ〜」ですましてしまう。
時間にはちょっとだけルーズで、ウチナータイム(沖縄タイム)では1時間までは遅刻と呼ばないらしい(笑)
そう、彼らにとってテーゲーはグローバルスタンダード(世界標準)なのである。
本土の人間をやまとんちゅといい、自分たちをうちなんちゅという彼らは郷土に誇りと愛着を持っている。
例えば、NHKの県民意識調査では、83%の人が自分の県を好きだといっている。これは2位の北海道を10%近く離してのダントツのトップである。
彼らは自分の生まれた土地を愛し、そしてそこで育った人を愛している。
だから人間関係は濃密で、披露宴には数百人も招待するし、トートーメーを中心に一族はモンチュで結束し、またモアイとう相互扶助システムも整っている。
助け合うことがごく当たり前の素晴らしい人たちなのだ。
そんな彼らは南国のイメージとは裏腹に実はシャイな面を持つ。
海に入るとき女性は、水着にTシャツ着用の人が多かったり、男性はなかなか女性に告白できない恥ずかしがり屋さんが多いそうだ。
また、信州人が皆スキーをできないように、沖縄県人だからといってみんな泳げると思ってはいけない。結構、泳げない人もいるそうだ。
そんな沖縄県人。痛いときや何かにぶつかったとき思わず「あがっ!」と言ったら、まずその人は沖縄県人だと思ってよい(笑)。
青い空、青い海、どこまでも続く白い砂花と大地に、青々としげるさとうきび畑。海に潜れば世界の宝青サンゴと熱帯魚を見ることができる沖縄県
そんな沖縄に訪れて、南風にあたって心解放し、うちなんちゅ(現地の人)の温かい心に触れれば、あなたの心もきっとその白い砂浜のようにキラキラと輝きを取り戻すことだろう。
(完)

沖縄出身の有名人
フィンガーファイブ、南沙織オレンジレンジGackt、D51、BEGIN、きろろ、SPEED(HIRO、今井恵理子、上原多香子新垣仁絵)、夏川りみ知念里奈DA PUMP安室奈美恵仲間由紀恵国仲涼子金城武山田孝之山田優新垣結衣早坂好恵川平慈英羽賀研二仲本工事、ガレッジセール(照屋年之川田広樹)、肥後克広ダチョウ倶楽部)、いっこく堂、阿仁屋宗八、新垣渚、具志堅洋高、渡嘉敷勝男具志堅幸司宮里藍諸見里しのぶ