振り返るとパルテノン

sakurasaku20052006-05-23

僕は毎朝、自転車で通っている。
ホームセンターで買った1万円のマウンテンバイクは、がたいは小さいが、その割によく走る。
長野の歩道は寒暖の差が激しいため、でこぼこしているので、ママチャリよりマウンテンバイクの方がずっと便利だ。(写真は道でみつけたアスパラガス)
アパートを出て、すぐ近くの公園の脇を通って国道に出る。
毎朝同じ道を走っている。
昨日、僕の自転車で走っていると、そのすぐ前をハクセキレイが通り過ぎて行った。まるで自転車を宿り木と勘違いしたかのように本当に近くを通りすぎていった。
ハクセキレイを追うように、自転車を止め、ふと振り返ると、山のかなたに白く聳え立つ北アルプスが目に入ってきた。
とても壮大な光景である。
その山々は新緑の中、何か特別な神聖な建物のように、緑の山々の向こう、まっすぐ天に向かって立っている。
まるで空中に浮かぶパルテノン神殿のようだ。
雲ひとつない青空の下、その山の光景はその白さだけが際立ち、何か気高く清いオーラを放っている。
昨日Harpistさんのブログを見たせいか、白いドレスをまとった女性がハーブを弾いているようにも見える。
こんな感動する風景が自宅のすぐ近くにあるなんて気付かなかった。
今日は運がいい。いつもは大型ショッピングセンターの看板に隠れ、見る角度が合わないとその山々は見えない。
写真のアスパラガスにしても、近所のこの光景にしても、いつもの日常からふと視点を変え、立ち止まってみないと見えないものがある。
こういうものを見つけた瞬間は無性にうれしくなる。
幸せは案外、こういう近くに落ちているのかもしれない。
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