チェケラッチョの感想

sakurasaku20052006-05-03

監督:宮本理恵子/原作:秦建日子
劇場:長野ロキシー
ロケ地:沖縄
出演:市原隼人井上真央平岡祐太、柄本祐、玉山鉄二伊藤歩山口紗弥加陣内孝則、ガレッジセール、KONISHIKI樹木希林松重豊柳沢慎吾平田満大島さと子

公式サイト:http://www.ch-098.com/main.html
1日の映画の日。思い切って2作品見た。
ひとつはオレメデアの晃弘さんがラップで映画紹介していた「チェケラッチョ」(この感想面白いので興味ある人はチェックされたい)、もうひとつは韓国映画連理の枝」である。
「なんだよ。チェケラッチョって?」
「ラップで、ラブで、ライブで、ピースなことさ♪」
チェケラッチョとはCheck it out Yo!を縮めた言葉で「聞けよ」とか「行くぞ」という意味を持つらしい。
この映画はさえない高校生3人組がインディーズのヒップホップのコンサートに行ったことで、音楽にはまり、挫折を経験しながらも、恋に、音楽に、学校生活に頑張るという作品である。
今日のさくちゃんは何位だ〜人気blogランキング
まさにウォーターボーイズのような高校生の青春を感じさせる映画だった。平岡祐太君が出ていたせいか、私にはちょっとだけ「スウィングガールズ」にかぶっているようにも思えた。
ヒロインは嵐の松本潤君と競演した「花より団子」でブレークした井上真央さん、主人公伊坂透君(市原隼人)の憧れの女性役には昔、スワロウテイルに子役として出ていた伊藤歩さんも出ていた。
人気バンド、ORANGE RANGEが主題歌を担当しただけあって、ライブでラップをうたうシーンは迫力があってすごい。
思わず見終わった後、「ヨォ〜ヨォ〜♪」とラップを口ずさみたくなる映画である。
だが、この映画で私がもっとも目を引いてしまったのは、透君(市原隼人)でも唯ちゃん(井上真央)でもなかった。
透君のお父さん陣内孝則)である。
というか陣内さんの言うダジャレラップが頭から離れない。

ケビン・コスナー と 花瓶こするな〜は似てるよぅ!」
「なんかよぉ〜五月みどり と シャツ 黄緑 ...は似てるよぅ」
彼が息子につられてダジャレラップにハマっていく姿が鮮明に印象に残った。
彼の演じた父親はちょっと変わり者だが、息子を元気に応援する良き理解者であり、ときにその言葉はとても優しく、ときにパワフルである。
父親の威厳だけでなく、沖縄らしいなんくるないさー」(なんとかなるさ)という大らかさも表現されていて私は好きだ。
映画の細部に沖縄の文化や食事が出てきて、みなで踊っている姿は見ているだけでも楽しくなる。
「パッカパッカパッカパッカ」
ちょっとだけ私も一緒に沖縄の踊りカチャーシーを踊りたくなった。
この映画、ただの高校生の青春映画と見ずに、沖縄県民性を示した何事もテエゲエ(ほどほど)がいいという映画としてみると、とてもニフェ〜デ〜ビルな映画だ。
それにしても山口紗弥加さんは新境地を開拓している。それに柄本祐君、お父さんに似てしぶい演技をする。
チェケラッチョ。
青春映画といいながらダジャレラップにはまってしまうある意味おそろしい作品だ(笑)。私はこの映画を見て将来、大学教授になるであろう、秋田大学のK君がダジャレをいいながらラップしている姿を思い浮かべてしまった(笑)