油野誠一のまじょのくに

ある晩、窓の外を眺めていたヒロミちゃんは、魔女が落ちてくるのを見つけました。行ってみるとほうきが折れていました。
ほうきを直してあげたヒロミちゃんは、一緒に魔女の国にいくことになりました。
油野誠一さんの独特のタッチで描くこの作品は、幻想的な魔女の国と魔女たちを一層不思議で魅力的なものに映し出している。
一見、子どもが落書き帳に書いた絵のように見えて、その実とてもカラフルな色使い、繊細なタッチ、全体として印象的な仕上がりになっている。
この本を読み終えて、夜星空に向かっていると、どこからか魔女が降りてきそうな、そんなファンタスティックな本である。