西遊記 第4巻砂漠の国の感想

涙は人の優しさの川 汗は人の強さの川
あいつは俺のなまか*1だ!!

また臭い台詞を聞いてしまった。
鈴の音とともに孫悟空香取慎吾)のいう「天国に行きたいか地獄へ行きたいか」の前の台詞、坂本裕二さんの脚本らしく私は好きである。
そもそもなぜ月9に西遊記と思っている人もいるかもしれないが、同・級・生(緒方直人と安田成美)や東京ラブストーリー織田裕二鈴木保奈美)、ラストクリスマス織田裕二矢田亜希子)、愛し君へ藤木直人菅野美穂)を作った彼が脚本を書いているのだから十分月9だと私は思っている。(でも西遊記は正直、子供が楽しむドラマだよね)
今回の主役は沙悟浄内村光良)であった。
ゴッチン(内村光良)と金魚(須藤理沙)の恋の物語。
伊藤淳史君バックに須藤理沙さんを見ていると、「電車男〜もう一つの最終回スペシャル〜」でのギター男との恋の物語を思い出す。
あの下手な歌の松永勇作(劇団ひとり)と付き合うとはいくら御曹司といえ、観月裕子(須藤理沙)は度量の広い女性なのだなあと感心していたものだ。
あの話、阪神ファンの牛島貞雄(六角精児)とティファニー(ソニン)の恋の物語も良かった。
話は飛んでしまったが、恋人はスナイパーであれだけカッコいい演技をしたウッチャンがなぜ沙悟浄?と思っていたのに、いつのまにか見ていて違和感がない。
馴れとは恐ろしいものだ。
自分の本心を曝け出せないウッチャンの影のある演技は結婚前の方が良かった気がするが、ゴッチンと呼ばれ照れる姿はウッチャンらしく好感が持てた。
今回、私が一番目を引いたのは岩傑(武藤敬司)である。
とてもプロレスラーに見えない。
「俺たち猟師の腕は力を合わせるためにあるんじゃねぇのか」
孫悟空猪八戒を救おうとする彼の目は完全に役者であった。
私はてっきり彼は妖怪役で孫悟空達にシャイニングウィザードをくらわすのかと思っていたが、今回はコワモテだけど、いい人の役であった。
「おやおや、こんなところで何をやってるの〜」
「はあ〜何が仲間だ。ヘンー」
相変わらず老子(大倉孝ニ)は楽しい。
彼は信州そばの八幡屋磯五郎*2のようなドラマを引き立てるいい味を出している。
次回は誰が出てくるか。楽しみである。

*1:仲間のこと

*2:創業より二百八十余年忘れられぬ信州の味としてしられる唐辛子の名前。長野県ではそばの引き立て役として「おいしいのはおそばです」というCMが流れ好評を得ている