白夜行からちびまる子ちゃん!?

昨夜、TBSの白夜行を見た。
前にも書いたが、原作は先日「容疑者Xの献身」で第134回直木賞をとった東野圭吾さんの「白夜行」である。私は不覚にも原作を先に読んでしまった。
2回目の感想をいうと、ちょっと東野さんの作品から離れている気がする。
1回目から嫌な予感はしていたが、あのドラマは限りなく「世界の中心で愛を叫ぶ」に近い作品だということだ。
森下佳子さんの脚本だから仕方ないところもある。
しかし、私が気になったのは綾瀬はるかさんの演技である。
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山田孝之君が心の葛藤に悩み、机を叩きつけたり、雪穂に
「雪ちゃんの人生ぼろぼろにしたのは俺と俺の親父だから」
と憂いた声でいう所などは原作通りの亮二君を感じる(ちょっと気弱だが)。
しかし、原作の雪穂は亮二のことを思いながらも冷徹で怖い女性である。
残念ながら、綾瀬はるかさんに雪穂は似合わない。
彼女が演じると優しく純情な女性になってしまう。
東野圭吾さんの作品を純愛物語として取るならそれでも良いかもしれないが、私はあの小説にもっと奥深い人間の心のあやを感じた。
そういう意味では幼少時代を演じた福田麻由子さんは良かった。
彼女はまぎれもなく東野圭吾の小説に出てくる雪穂を感じさせる。
その福田麻由子さんがフジのちびまる子ちゃん実写版に出るという。
まる子の姉役だそうだ。こちらは楽しみである。
このドラマにはさくらももこさんの原作のイメージと出演者がマッチしている。
まる子役を射止めた住友生命のCMに出ている森迫永依さん。
記者発表でみせた彼女はまる子そのものだった。
親友のたまちゃん役は「僕と彼女と彼女の生きる道」の凛ちゃんこと美山加恋さん。
眼鏡をかけると凛ちゃんの面影はなく、すっかりたまちゃんである。
他にも担任の戸川先生を笠井信輔アナ、まる子のおじいちゃんをモト冬樹さん、おばあちゃんが市毛良枝さん、父親に高橋克実さん、母親に清水ミチコさん。
と実に合っている。今から期待したい番組である。