フィギアスケートを見て思い出した映画

注目の全日本フィギア選手権を見た。
日本の女子フィギアは最盛期、浅田真央をはじめ、荒川静香村主章枝中野友加里と世界のトップを狙えるスター揃いだ。
その中で安藤美姫の演技は点数こそ低かったが、彼女のした小さなガッツポーズが私の心の中に残った。最近不調が続いていたので精神的にも辛かったのだろう。
流れていた曲は戦場のクリスマス。
今なおファンの多い坂本龍一の名曲である。
そこで思い出したのが大島渚監督の戦場のメリークリスマスである。
決して明るい映画ではないけれどなぜか心にとまる作品。
決して花が咲かない悲しい種。
天皇しか愛してはいけない帝国軍人(坂本龍一)が、イギリス人少佐(デヴィッド・ボウイ)の美貌に心を奪われる。
敵同士であるイギリス人中佐(トム・コンティ)と日本の軍曹(ビートたけし)が互いに持つ神の違いを認識しつつ友情を感じる。
私は大島監督がさほど好きではないけれど、不思議とまた見たくなる。
安藤美姫の演技を見て、戦場のメリークリスマスがまた見たくなった。