晩秋を思わせる横谷渓谷と乙女滝

唐松の黄色い葉が谷を絨毯のように埋め尽くす。
浅間山を背に横谷渓谷の谷を染める紅葉は秋の菜の花畑にきたようだ。
茅野の里山の渓谷は今が見頃。
横谷渓谷まで上ると少し紅葉は色あせてきている。
せっかく諏訪まで来たので近場の紅葉を楽しもうとホテルの人に聞いてここに来た。
当初長円寺の真っ赤な楓を見る予定でいたが、来てみると横谷渓谷の紅葉は見事なものだ。
渋川がつくる渓谷沿いには乙女滝をはじめ大小いくつもの滝がある。
横谷温泉旅館に車を止めしばし紅葉を楽しむ。
私は一人はぐれ渓谷沿いの遊歩道を歩いていった。
するとダーっていう音とともに目の前に巨岩とともに大きな滝が現れる。
「乙女滝」
看板にはこう書かれていた。
マイナスイオン5000はすごく気持ちいい。
私が滝前でシダの葉片手に一人浮かんだことをメモしていると
「大学の方ですか」
見知らぬ年配の女性が声をかけてくる。
「いえ、違いますよ」
「植物の研究をされている方かと思いました」
この女性お目が高い。私を学者に見てくれるなんて。
でも少し植物のことを勉強しようと思った。