絵本のチカラ

先日ゆる体操教室のすきま時間に、絵本を読ませてもらった。

おかあさんになるってどんなこと (PHPわたしのえほんシリーズ)

おかあさんになるってどんなこと (PHPわたしのえほんシリーズ)


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子うさぎのミミちゃんとター君が、「お母さんになるってどんなこと?」想像しながらお母さんごっごをする・・
印象的なのは、ミミちゃんの言葉だった。

「お母さんになるって、ぎゅっと抱きしめて思わず涙がでることよ」。

最後に、二人は母親にぎゅっと抱きしめられる。僕はこのシーンがとても好きだ。




この作者の内田麟太郎さんは、実は継母にいじめらて育った。ずっと母親が嫌いだったらしい。内田さんはエッセイ*1でこんなことをいている。
 

あれは55歳のころではなかったろうか。帰郷したとき私と母とたまたま二人になったとき、母が「麟ちゃん、愛さなくてごめんね」といった。
私は「もういいよ」といった。春風だけが凍土を溶かすだろう。私は(いや、私の中の少年のこころは)そのことで溶けていった。そして、私は、お母さんの話を書いた・・


僕はこのエッセイを聞いて、涙が出た。こうかくと母には悪いが、共働きだったせいか、僕も、母にぎゅっと抱きしめられた記憶がない。
母親に限らず、ぎゅっと抱きしめることは、愛情だけでなく、その人の心を伝えることだと思わない?
今日も最後まで読んでくれてありがとう。

*1:子供の本ウサギにやっとあえましたから引用