それは一本の電話からはじまった。


それは一本の電話からはじまった。
出先機関からの連絡。「もしもし」
「画面にヘンなというメッセージがでてます。どうしたらいいですか?」
「なんてでてます?読んでみてください」
ワンクリック♪あなたも一歩前へさくちゃんの甲信越blogランキング


「D」「A」「N」「G」・・あと「ER」って出てます」
「そりゃdanger(危険)じゃありませんか。ほかにはメッセージありませか?」
「全部英語ですけど・・・MEL_XED−22??」
ウィルスの感染の知らせだった。


一瞬にして、課内が騒然となった。

セキュリティサーバはどうなっているんだ!
感染源を調べろ!
ウィルス名はなんていうんだ。!
ネットワークを切り離す。その結果、業務への影響具合を至急まとめろ

次々と指示が出、コンプラ問題を含め、管理職は対策を練った。おかげさまで、本社のサーバにはウィルス感染はなく、被害は最小限で留まった。
ただ、今日一日、僕はなにをしたかよくわからない。
感覚として残っているのは、マイケルダグラスとチャーリーシーンの映画。ウォール街のように、人の残像だけがバタバタと動いていた。


人間の脳って不思議だと思う。
ほんとうに時間がなくなったとき、あれだけ進まなかった原稿が、アラジンが魔法のランプをこすったように浮かんできた。
僕がなぜこの試練に参加したいのか。なぜ、僕でなければいけないのか。
まだ完成していないが、なんとか締め切りには間に合いそうだ。いよいよ、明日は東京で絵本の発表会。
今日も最後まで読んでくれてありがとう。