いざ出陣

先日NHKの「100年後のメッセージ」という番組をみた。
羽生善治さんがでていたからだ。
僕は、将棋は全くダメだが、羽生さんは風貌が秋田の親友S君に似ていることから昔から親近感があって好きだった。


最近、テレビの対談や本を読んで、それは「好き」から「尊敬」にかわった。
とてもしっかりした考え方をもたれている。たとえば考え方について

突き詰めて考えることは大切ですが、それでは考えが煮詰まります。将棋の勉強も大事ですが、全然関係ないことをするのもときに将棋に役立ちます。
スポーツ観戦は、7割は趣味ですが、3割は戦術が学べて将棋に役立ちます。
僕は一局終わると2、3キロ体重が減りますがが、そういうときはジムで泳ぎます。泳いで体を動かしている間は何も考えないですみますから。

いかに将棋と離れるかが大事・・・
こ、これは「将棋」を「仕事」に置き換えると「僕が仕事をしない理由に使える」・・・直感的にそう思った(汗


真剣勝負は土壇場の精神力が勝敗を分ける。なぜ彼の将棋は強いのだろう?
僕が行き着いた答え・・それは彼の柔軟さだ。


勿論、将棋に対し常に勉強され努力も人並みではない。ただ凄いのは頂点にたってからも彼の将棋は常に変化しているということだ。
勝つためには普通セオリー通りやった方が勝率はあがる。でも彼は敢えて違う手を打つ。成功体験があるとどうしてもそれにしがみつきたくなるのに・・
彼は言う。

今日勝つ一番の勝率の高いやり方は10年後には一番リスクの高い手ですから。

凄い言葉だ。だから過去の実績や栄光にはこだわらない。思っていてもなかなかできないことだ。
彼の強さの秘訣は常に新しさに挑戦する勇気・・常にチャレンジする勇気・・と書いて自分を鼓舞したところで、さぁ、試験の時間だ。


僕も10年後の自分のために、いざ撃沈(←沈んでどないすんねん)