おとぎの国はだじゃれの国?

サブダさんの展示会を見て、ブックオフで絵本を買ってきた。
ルイス・キャロル氏原作、宗方おさむさん訳不思議な国のアリス(写真右)
定価2300円が200円とはなんたることか(驚)
不思議の国のアリス」を読むなんて何十年ぶりだろう。


久しぶりに読む絵本は新しい発見と新鮮な驚きがあった。
まずマルカム・アシュマンさんの描く絵。動物たちは生き生きしていて、くりっとした目やその表情の豊かさに引き込まれる。
風景の描写もとても緻密で、まるでイングリッシュガーデンにいるようだ。
改めて読んでさらに驚いたのがそのユーモアなコトバ遊び・・たとえば、海ガメフウの話では(牛の顔した海ガメと鷲の翼とライオンの体を持つグリフォンが出てくる話)

アリス「(勉強)はどんな科目があったの?」
海ガメフウ「まずは、読ろめき方と、も書き方です。」
アリス「ほかには何を習ったの?」
海ガメフウ「そうですねぇ。社会科ではごまか史というのがありました」


女王の裁判の章では

王様「なにがちゃらんぽらんなのじゃ?」
帽子屋帽子屋「つまり、そもそもの始まりが、茶なんでございます」
王様「ちゃらんぷいらんが「ちゃ」で始まることぐらいわかっておる!わしをばかにしとるのか。ちゃっちゃっと先を続けるのじゃ・・」

これではまるで木屋マスターの・・・不思議のおとぎの国は・・ダジャレの国だった・・・汗。


だけどこの物語で最後のフレーズがとてもいい。

「あのね、とっても不思議な夢をみたの」アリスは(姉に)思い出せるかぎりのことを話しました。あながた今まで読んできた、めずらしい冒険のあれこれです。
話を聞き終わると、お姉さんは、アリスにキスをしました。
「ほんとに、ふしぎな夢ね。でも、もう帰らないとおやつの時間よ」

奇想天外、はちゃめちゃな冒険の後、ほっと心休まる温かい言葉で物語は幕を閉じる。作者の温かさが伝わりとてもいい絵本だ。


どうだろう?あなたも童心に戻ってたまには絵本を読んでみては・・
もしかしたら夢の中でチョッキ姿で赤い目をしたうさぎに出会えるかもしれない(笑)

ちょっと一言

絵本の紹介とは全然関係ないが日本シリーズ進出をかけてのクライマックスシリーズ阪神が負けた。僕のシーズンが終わった_| ̄|○