緒形拳さんのご冥福を祈って

商談が成立しなかったせいではないが、会社を休んで定期診療にいってきた。
ついでに最近目がしょぼしょぼするので眼科で診てもらった。
いろんな検査をした後、先生はとぼけた口調で「年をとると、だんだん目がしょしょぼして見えんようになるんですよ」とのたまう。
「加齢ってことか」凹んだ顔をすると「一応ドライアイということにしておきましょう」と付け加えた。
一応ってどないやねん?(写真は風のガーデンをイメージしてみた絵(会報))


ところで、また一人実に惜しい俳優さんがこの世をさった。
緒形拳さん・・
あまりにも唐突の訃報で適当な言葉が見当たらない。
今夜放送の倉本聡さん脚本の「風のガーデン」が遺作となってしまった。

いや応なく人って老いていくわけで、それでも病になるわけで、そしていや応なく死が訪れるわけで・・・・

制作発表の記者会見で自ら紡いだ言葉・・・テレビで何度も放映さえるたびに心が痛む。
息子の緒形直人さんの言葉
「オヤジはあまりにもでかい存在・・・・そして。かっこいい、あったかいオトコです。」
こういう表現が適切かどうかはわからないが、息子からの最高の父への愛だと思った。
一層、あの笑顔がもう生で見られないかと思うと残念に思う。
その「風のガーデン」は末期がんにおかされた主人公が絶縁していた家族のもとへ戻り、病気を通じて再び家族と向き合っていく物語。
僕は「がん」を扱った作品は好きではないのだけれど、この作品だけはみてみようと思う。


オレより2つも若いくせに・・・倉本聡さんの言葉が響く。