不動心

sakurasaku20052007-09-18

昼間、ヤンキースレッドソックスの試合を見た。
チェンバレンの161kmの速球も凄かったが、ジーターのあわや場外というホームランは凄かった。さすが松井秀樹君が尊敬するバッターだけある。何か風格が違う。
僕は最近、松井秀喜君のいるヤンキースを応援している。
そのわけは「不動心」という本を読んだからだ。この本を読むまでは松井秀喜君は僕にとってスターであることに間違いなかったが、どこか優等生というイメージを持っていた。
大体、彼は、Gとかピンストライプでなく、縦じまのユニフォーム着る男だったのに・・・。そんな余計な感情がそう思わせたのかもしれない(まあ、今でも阪神に来てほしいと思っているが)
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不動心 (新潮新書)

不動心 (新潮新書)

「広く深い心」と「強く動じない心」すなわち不動心を持った人間でありたい。松井秀喜君はそう思っているという。
彼の野球に対する気持ち、人生観、そして恋愛観(笑)・・・どれをとってもとても興味深い。この本が売れている理由がよくわかった。
彼は悔しい思いは口に出さないという。
例えば凡退して「くそー、あの球に手を出すんじゃなかった」と思っても、言わない。そのわけは、自分は口に出すと不満や悔恨の気持ちが倍増するタイプからだといっている。思う気持ちは止められなくても、口に出すか出さないかは自分でコントロールできる。だから感情をあらわにしないだそうだ。
なるほど、彼は凄いオトコだ。ストライクを投げてもらえずイライラしても態度に出さないのは、自分をコントロールするためだとは。
そんな中でも

ちょっと肩の力を抜くというか、思い通りにならなくても、「まあいいか」ぐらいのほうがうまくいくような気がします。

という言葉が印象に残った。「努力を続けることは才能である」彼の言葉は、重みがある。
さらにこの本の中の言葉はシンプルでわかりやすい。野球を全然知らない人が読んでも、楽しめる。
彼がギリシャの哲学者ソクラテスの言葉「無知の知」を引用するのは意外だったが(笑)、彼の生き方、人生観を綴った本、お薦めである。


★追伸♪ 
巨人を入団以来、ずっと陰で支えてくれた広岡さんには感謝の言葉も見当たりません。この本を執筆する際も鬼デスクを買って出てくれました。もう若くないのだから、少しは健康にも気をつけてね。ありがとう
こんなあとがきの言葉に彼の優しさを感じた(^^♪