地球環境を気遣った循環型農業の一例

「地球からCO2(二酸化炭素)をなくそう」
w-inds.の龍一君がラジオ番組でそう叫んでいたという。彼にとっては真摯な発言かもしれないが、ウケてしまった(w-inds.ファンの人ごめんなさい)
二酸化炭素がなくなれば植物が困る(笑)*1
誰もが環境問題を考える時代になった。
そうした中、新聞で、ドイツのユーンデ村のバイオエネルギーについての記事を読んだ。
農業と人、自然環境が調和した素晴らしい事例だった。
ユーンデ村では村が主体となり発電プラントを建設。発電エネルギーの材料はライ麦と牛糞。村にある300ヘクタール以上のライ麦畑と牛400頭を使った。
ライ麦は食料とほぼ同じ値段でプラントが買取り、牛糞はただで提供する代わりに発電後に出来るライ麦が加わった良質な堆肥(肥料)を農家は手に入る。
発電プラントはエネルギーを電力会社に売ったり、村民宅に温水パイプを引いて暖房変わりにさせた。国から補助もあったらしいが、プラント建設の大部分を村の税金で賄ったそうだ。村民一戸当たり15万円の出資を集めたそうだ。
ただ原油高が続く中で、温水パイプを全戸に引いたことで1戸あたり1年間10万近い暖房代の節約になっているそうだ。
農家にとっても、村民にとっても、地球環境にとってもいい。
3方3両得となる試み。素晴らしい。
さらにそのプラントは売上1億円で収支でも黒字を出しているという。とても感心した。
記事は最後にこう伝えている。
京都議定書に批准した日本ではCO2削減を模索しているが、ユーデン村は、新しい資源と未来を自らの手で作り上げた。」
この記事を読んで、ただ削ればいいというものではない。みなで知恵を出し合ってみんなが得になるように考えていくことこそがとても大切だと感じた。


一歩前へ♪応援ありがとう甲信越人気ブログランキング

*1:念のために解説を・・植物は二酸化炭素と水を原料に、酸素を作り出している。これを光合成という