笑顔の魅力

sakurasaku20052006-09-17

明日、父が再入院する。
手術をするためだ。
今まで大した病気をしたことのない父にとって、人生初の手術かもしれない。「俺は大丈夫だ」と口では気丈なことを言っているが、内心さぞかし不安なことだろう。
私が先日、忙しい仕事を押してまで旅行に行ったのは、父に幸せを運ぶためでもある。(写真は神の社「宇佐神宮」の蓮の花。何か縁起が担いで)
これを聞いて、「なぜ、自分が楽しいことをすることが、父の幸せにつながるのか」と思う人もいるだろう。「さくちゃん、言ってることおかしいよ」と言う人もいるだろう。
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だが、私自身が一年間、闘病生活をして、思ったことは「人を幸せにするためには、まず自分が幸せでないとできない。」ということである。それにはまず自分が楽しまないと出来ない。
世の中には「誰かのためなら頑張れる」
そう思ってがんばっている人は多いはずだ。
私も、かつて、そうだった。
妻のため、会社のため、顧客のため。
だが、誰かのためと思うことは、無意識のうちに、その誰かからの見返りも求めている自分に気づいた。「人の為と書いて、偽とよむんだなあ」相田みつをさんの言葉が深く心に突き刺さった。
誰かのためじゃない。自分のためなんだ。床に伏せっているとき、そう思った。だから、他の誰でもない。自分のために父の手術の成功を願っている。


「笑顔」には、不思議な力がある。
楽しいことをしたり、笑ったりすれば誰もが笑顔になるだろう。
どんなに怒っても、泣いたとしても、最後に一回、笑顔を見せられると何かすべてを忘れてしまう。その笑顔を見た人がまた、笑顔になる。笑顔には不思議な魅力がある。
幸せはそうやって自然に伝わっていくようなものだと私は思う。
笑顔に国籍はない。たとえ肌の色が違っても、たとえ、言葉が通じなくても、笑っている顔を見ればみんなが幸せな気分に浸れる。幸せは伝染するのだ。だから、父の前でも笑っていよう。そう思って旅に出た。
数学者バートランド・ラッセルさんはこう言った。
大好きな人、愛する人の幸せを願うことは当然である。
だが、自分の幸せを捨ててまでこれを願ってはいけない。
まず最優先すべきなのは、あなた自身の幸せだ。
だから、ガンバレ、おやじ