結婚できない男の感想

やっと仕事が一段落ついた。
最近、忙しい。埋め尽くされたスケジュール帳見るたび、ため息がでる。
忙しいときに、あえて違うことをやってみたくなる。私は昔から変なくせがある。自分で自分の首を絞めていると思いつつも普段書かない「結婚できない男」の感想を書いている(汗)
この物語は40歳の不器用な男が結婚に至るまでの大人のユーモアあふれるラブストーリーである。男はすべて「結婚できない男」の要素を持っているとある評論家の方がいったが、実際、彼の偏屈なキャラに笑いながらも「こういう人いる!いる!」と見てしまう。
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「設計の仕事に専念したいだけで、トラブルの処理なんていつでも出来ますよ」
同僚の沢崎(高島礼子)にヘッドハンティングの話があり、それを心配する桑野(阿部寛)。だが、彼女がいないと交渉すらできない。なんだか彼を見ていると笑えるし、和む。
話は少しそれるが、現場の棟梁と喧嘩する桑野(阿部寛)の姿を見て、私も設計の仕事をしていた時代、現場の棟梁とやりあったことを思い出した。
彼も私たちの図面に無いものを勝手に取り付けた。
「見てください、かっこいいでしょ。」
目の先にあったのは、ラブホテルにあるような花柄細工の大きな鏡。
しかも、複合施設の共用トイレの洗面台の前に(汗)
当時、私も若かったから冗談が通じず本気で怒った。今思えば懐かしい思い出である。

「あいつ、本音ではどう思ってるんだろう。」
沢崎(高島礼子)と夏美(夏川結衣)、桑野(阿部寛)3人の微妙な心理描写が面白い。

「あたし、引き抜きの話、受けようかと思って。」
「あれだ、それはおまえの自由だし。ジュース買ってくる。」
動揺を隠せない桑野。そんな後姿が愛らしい。
そして、沢崎さんの夏美さんへの電話。「ヘッドハンティング受けるようと思うの。仕事でなくても、彼のそばにいることはできそうだから。」なんか私には腹のさぐりあいに聞こえた(笑)
「俺の仕事にはあいつが必要なんです。」
「いってほしくなかったらちゃんと自分の口でいいなさい。」
夏美と桑野の会話を聞いているとお母さんと子どもの会話にも聞こえる。
「行くな。行かないでくれ。だって、せっかくいいパートナーになったじゃないか。俺の設計とおまえの調整能力のコラボレーションが相乗的な。。。何言ってるんだ?俺のわがままに付き合える便利で都合のいい奴はおまえしかいないだ。」
桑野さん、普通こんなこと言ったら怒るでしょ♪
「これからもいい「仲間」でいましょうね。」
そう答える沢崎さんの横顔が怖かった。「あなたにはそのこと言いたくて」夏美に電話し、ニコっと微笑んだ沢崎さんのこころが気になる「結婚できない男
「桑野さん当分結構出来そうも無いですね」
「当分じゃないわ、永遠によ。」
桑野にいう、沢崎の最後の一言がブラウン管に鳴り響いていた(笑)。