HERO再び

5年ぶりに木村拓哉のHRROが特別版で帰ってきた。
フジテレビの月9として連続ドラマ史上最高の37.8%を 記録した怪物番組である。長野では再放送をやっていたのでおなじみの人も多いはずだ。今回は松たか子、大塚寧々、阿部寛勝村政信小日向文世八嶋智人角野卓造といったおなじみの顔ぶれに加え、堤真一綾瀬はるか中井貴一(全て敬称略)と豪華キャストが出揃う。
「鶏が庭で二羽盗まれた・・・・(汗)」
ほとんど事件らしい事件がないそんなのどかな村に11年ぶりに殺人事件が起きた。
舞台は山口県虹が浦。そこに赴任した久利生公平(木村拓哉)がこの事件に挑む。
「あなたが殺したんですか」
「私が殺しました」
容疑者としてあがったのは、地元の名士鴨井産業の重役で、村民の誰からも尊敬されている滝田明彦(中井貴一)。「滝田先生が人殺しなんかするわけなかろうが」村民は誰もが滝田の無実を主張する。
じゃけんなんで?滝田は誰かをかばっているのだろうか。

山口の検事や事務官たちが捜査に乗り出す。
「おまえ、きれいにかっこよく仕事したいの。」
「ここじゃ、色々としがらみがあって。」
「嫌なら思い通りにやればいいじゃん。」
久利生(木村拓哉)と泉谷(綾瀬はるか)の会話。久利生はあくまでもストレートだ。こういうところがちょっぴり羨ましい。ところで山口の海にはあんなにキレイな魚がいるのだろうか。素朴な疑問が先にたつ。
「俺は滝田さんがいい人かどうかを調べてるんじゃないですよ。あの人が何をしたのかを調べている。」
検事は被害者の味方。真実しか見ない。久利生の同期の弁護士の巽江(飯島直子)の言葉が泉谷(綾瀬はるか)の心を揺り動かす。
社長の不倫。ついに事件の糸口が見つかった。
「俺、諦めないことには自信あるんですよ。この国の法律は被疑者を起訴する権利を検察官個人に決めてるんですよ。これってとんでもないことでしょ。だからこそ俺たちは公正な目で被疑者と向き合わなくちゃいけないんです。真実を納得いくまで追究する。それが俺たちの義務なんです。怒りにまかせて殺していい権利はないんです。そんな人この国にはいないんです。納得いくまで諦めませんから。」
どこまでも諦めないことが検事には必要なのだろうか。法学部での私には堪える言葉だ。
「久利生さん、石垣鯛を釣るには餌にスイカを使うんです。」
ついに告白しだした滝田。先代の鴨井社長のおかげで私はあると。
「今の社長をそこまでして守る必要があるんですか」
泉谷が言う。私もそう思った。形(=看板)を守るため、会社の一番大事な人が罪を犯しては本末転倒?。だが滝田のふるさとを愛する気持ちだけは伝わった。彼が本当に守りたかったものは「この街です」という言葉はよかった。
涙ながらに語る中井貴一の演技が本当にうまい。このシーンはまるで映画を見ているようだ。
「納得しました。あなたを殺人罪で起訴します。」
検事バッチをぎゅっと握り締める久利生の顔には悲しい真実が映し出されている。


とこのまま終わらないのがHERO。
三宮に情報を流したのも、社長の浮気相手を紹介したのも実は花岡代議士の秘書(石橋蓮司)の差し金だった(怒)
仕組まれた社長の浮気相手(吉野公佳)の前で「ロックオン」と指でカメラのポーズを取る久利生(木村拓哉)の顔、この皮肉を含んだ笑い顔がHERO、そして久利生の魅力だ。最後の最後にきて面白くなってきた。
特捜部は花岡代議士の贈収賄事件を起訴できなかったとのニュース。鍋島検事正(児玉清)が彼を呼び戻すといっている。ということは久利生は特捜に戻るのか。
時間がない。まさか続きはHERO2にてお楽しみなんてオチじゃないだろうな。
「もう少しあなたと一緒に仕事がしたかった。」
「久利生、俺たちもとことこんやってみるよ。」
あごまって石垣鯛なの。くさいお土産を持って久利生が城西支所に戻ってきた。
えっ〜〜これで終わり。
やられた。早く続編やってくれ〜〜〜_| ̄|○

キャスト
久利生公平:木村拓哉
雨宮舞子:松たか子
津軽保:堤真一
泉谷りり子:綾瀬はるか
滝田明彦:中井貴一
村上健太郎鈴木浩介
大藪正博:石橋蓮司
小森拓郎:ベンガル
寺本篤史:鈴木拓ドランクドラゴン
巽江里子:飯島直子
宿の女将:手塚里美
中村美鈴:大塚寧々
芝山 貢:阿部寛
江上達夫:勝村政信
末次隆之:小日向文世
遠藤賢司八嶋智人
牛丸豊:角野卓造
鍋島利光児玉清